タイトル |
加温ハウス栽培マンゴーのやに果発生を防止する温度管理法 |
担当機関 |
鹿児島果樹試 |
研究期間 |
2000~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
加温ハウス栽培マンゴー「アーウイン」では、開花期~収穫直前の夜温を摂氏23~24度で管理することにより果面の亀裂が減少し、やに果の発生が少なくなる。
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キーワード |
マンゴー、アーウイン、加温ハウス栽培、やに果、夜温
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背景・ねらい |
加温ハウス栽培マンゴー「アーウイン」では収穫前に果面の亀裂から樹脂(テルペン)が分泌してやに状となり、外観を損ねるやに果が発生し問題となっている。そこで、開花期~収穫期のハウス内の夜温がやに果の発生に及ぼす影響を検討し、発生防止技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 開花期~収穫期のハウス内の夜温を摂氏23~24度で管理することにより、やに果の発生が少なくなり、健全果が約7~9割となる(表1、表2)。また、やにの発生程度も軽い。これに対し、夜温を摂氏19~20度で管理した場合には健全果は約2割、摂氏21~22度では約6割と少なくなる。
- 夜温摂氏19~20度で管理した果実の気孔は、満開後50~60日には孔辺細胞が脱落したものが多く観察され、気孔の両端に亀裂が発生する。果実の肥大に伴って亀裂は大きくなり、収穫時には0.5~3mmとなる(データ省略)。果面への樹脂の分泌は満開後70~80日から観察される。
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成果の活用面・留意点 |
- 昼温は摂氏28~30度とし、摂氏35度以上の高温は避ける。
- 果実肥大期の土壌水分の急激な変化も亀裂の発生を助長するので、かん水はこまめに行い、収穫期までpF1.8~2.2で管理する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
温度管理
マンゴー
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