タイトル |
加温ハウス栽培マンゴーの収穫前落果防止法 |
担当機関 |
鹿児島果樹試 |
研究期間 |
2000~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
加温ハウス栽培マンゴー「アーウイン」では、収穫期直前からの遮光ネット被覆、果実肥大期~収穫期にpF1.8~2.2の適湿での土壌水分管理、満開後50日目までに葉果比70程度の摘果により収穫前落果の発生が少なくなる。
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背景・ねらい |
加温ハウス栽培マンゴー「アーウイン」では、成熟期前に果実が落果する収穫前落果が発生し、着色不良や糖度不足など商品性低下の大きな要因となっている。そこで、収穫期の高温や果実肥大期の過乾燥、着果負担が収穫前落果の発生に及ぼす影響を明らかにし、発生防止技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 収穫期直前に遮光率30%のネットをハウスの天井に被覆することにより、収穫前落果の発生は少なくなる(図1、表1)。果梗部の果面温度は、遮光区では摂氏43.8度と無処理区の摂氏48.2度より約摂氏4度低い。
- 開花期から収穫期までの土壌水分は、pF1.8~2.2の適湿で管理することにより収穫前落果の発生が少なくなる(表2)。満開後60日又は同90日から収穫期までpF2.8の乾燥状態とした場合には、各々8.8%、7.1%と適湿区の4.3%より発生が多い。
- 葉果比を70として摘果した場合には収穫前落果の発生が少なくなる(表3)。葉果比50の収穫前落果率は7.9%と葉果比70の2.2%より多い。
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成果の活用面・留意点 |
- 遮光ネットは収穫期直前にハウス天井に被覆し、収穫終了後に除去する。
- 土壌表面には敷ワラ等を行い、土壌水分の急激な変化を防ぐ。
- 摘果は満開後20日ごろから開始し、50日ごろまでには仕上げ摘果を終わる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
乾燥
マンゴー
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