タイトル |
シンテッポウユリ「さきがけ雷山」の切り下球根利用による12月出し栽培 |
担当機関 |
佐賀農業セ |
研究期間 |
2000~2002 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
シンテッポウユリ「さきがけ雷山」の二年生切り下球根を、流水処理等の前処理後、摂氏8度2週間の低温処理を行い、9月上旬までに定植すると12月中に出荷できる。使用する球根重量は10g~20gが適当である。
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キーワード |
シンテッポウユリ、「さきがけ雷山」、12月出し栽培
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背景・ねらい |
近年、シンテッポウユリの品種改良が進み、テッポウユリに劣らない品質のものが生産されるようになった。しかし、一般に栽培終了後の球根は廃棄されていた。そこで、種苗の有効利用を図るため、シンテッポウユリの二年生切り下球根を利用した12月出し栽培について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 球根前処理については、24時間の流水処理、摂氏45度1時間の温湯処理及び100ppmのジベレリン液浸漬処理により開花が促進される。いずれの処理方法でも生育や開花時期に大差はない(表1)。
- 定植前に摂氏8度で2週間の低温処理を行うことで年内の採花率が向上する(表2)。
- 9月上旬までに定植することで、開花が早まり年内の採花率が向上する(表3)。
- 切り下球根の球重は、切り花品質、開花時期を考慮して10~20gの球根を利用する。球根重30g以上では、花蕾数は多くなるが、開花が遅れる(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 切り下球根の堀り上げは、球根の肥大状況や低温処理期間、定植時期等を考慮して行う。
- 低温処理は、処理期間が比較的短いためパッキング材等は不要であるが、ポリシート等を用い球根が乾燥しないよう配慮する。
- 栽培期間中は最低温度摂氏15度で管理する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
乾燥
栽培技術
出荷調整
品種改良
ゆり
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