タイトル |
杉バークを用いた隔離床培地の水分特性と改善法 |
担当機関 |
大分農技セ |
研究期間 |
2001~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
杉バーク培地に土を25%混和すると、水みちのできやすい乾燥培地においても水の横方向への拡散、培地あたりの保水量が向上し、pF値が潅水状態をよく反映するようになり、促成トマトの簡易隔離床栽培において適正な潅水がより容易になる。
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背景・ねらい |
杉バークを培地としたトマトの簡易隔離床栽培において、培地を乾燥させると水みちが生じやすくなる。これを解消するには、培地表面に給水マットを敷くと効果的である。さらに培地内部における水の拡散を促し、少ない培地量での水分管理をより容易にすることをねらい、培地に土等を混和することの効果を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 杉バークに土を25%程度混和することにより、一旦乾燥させた培地でも点滴かん水を行った場合の水の横方向への拡散が向上する。培地を軽くする必要がある場合には、パーライトを混和すると同様の効果がある。なお、混和する土は細粒褐色森林土、黒ボク土、灰色低地土のいずれでも水の横方向への拡散は向上し、粒径が大きく排水の良い育苗土の場合、粉砕して粒径を小さくして混和すれば同様な効果がある(図1)。
- 杉バークに土、またはパーライトを混和すると、点滴かん水後の培地単位体積当たりの保水量が増加し、その増加程度は土の方が大きい。粒径が大きく排水の良い育苗土は、粉砕して粒径を小さくして混和すれば保水量は増加する(表1)。
- 簡易隔離床での促成トマト栽培で、同量のかん水施肥を施したところ、土の混和によりpF値がかん水状態をよく反映するようになり、pFセンサーによる自動制御が行いやすくなる(図2)。同時に、排液が減少し、増収する(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 土などの混和には管理機を使用するとよい。
- 培地の保水量を考慮すると、1回のかん水時間は、土少混和の培地では土多混和のかん水時間の8割、バークのみの培地では土多混和のかん水時間の3割以内に抑え、より少量多回数のかん水を行う必要がある。なお、かん水を均一にするには、1回のかん水時間は5分以上が望ましい。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
育苗
乾燥
自動制御
施肥
トマト
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