煎茶園の点滴施肥による収量、品質向上と環境負荷低減効果

タイトル 煎茶園の点滴施肥による収量、品質向上と環境負荷低減効果
担当機関 福岡農総試
研究期間 1999~2002
研究担当者
発行年度 2003
要約 煎茶園において窒素50kg/10aを樹冠下に点滴施肥すると、慣行施肥より一、二番茶の収量が2割程度多くなり、品質も向上する。また、点滴施肥を2~3年継続すると、土壌浸透水中の硝酸性窒素濃度は10ppm以下となる。
キーワード チャ、煎茶園、点滴施肥、収量、品質、硝酸性窒素濃度
背景・ねらい 茶栽培において、過剰施肥による窒素溶脱等の環境負荷が懸念されており、環境基準に適応した施肥体系の確立が急務となっている。
そこで、煎茶園において樹冠下に点滴施肥を行い、収量、品質及び環境に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 煎茶園において、樹冠下に窒素50kg/10aを点滴施肥すると、一、二番茶ともに慣行施肥(窒素53kg/10a)に比べ2割程度増収する(表1)。
  2. 点滴施肥すると、一、二番茶ともに品質が向上する(表2)。
  3. 土壌浸透水中の硝酸性窒素濃度は、黒ボク土茶園では点滴施肥開始2年で、赤黄色土茶園では3年で10ppm以下となり、慣行施肥に比べ環境負荷が低減される(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 茶園における環境にやさしい施肥技術として活用できる。
  2. 試験園と同様の施設の場合、資材費は、点滴チューブ、配管、コネクタ、バルブ、フィルターで、約18万円/10a(定価ベース)である。この他、液肥混入機(5万円程度)が必要である。
図表1 222524-1.jpg
図表2 222524-2.jpg
図表3 222524-3.jpg
カテゴリ 環境負荷低減 施肥

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