各種土壌消毒剤のCGMMVに対する不活化効果

タイトル 各種土壌消毒剤のCGMMVに対する不活化効果
担当機関 熊本農研セ
研究期間 1951~2003
研究担当者
発行年度 2003
要約 クロルピクリン剤、ダゾメット剤、メチルイソチオシアネート剤、カーバムナトリウム塩剤、D-D剤の土壌消毒は、未分解ユウガオ根中のCGMMVに対する不活化効果はない。
キーワード 緑斑モザイク病、CGMMV、臭化メチル
背景・ねらい 臭化メチルの全廃に対し、代替技術が確立されていないスイカの緑斑モザイク病(CGMMV)対策については不可欠用途の申請が行われている。しかし、申請に必要となる他の土壌消毒剤の効果を示すデータは整備されていなかった。そこで、スイカの台木として利用されるユウガオを用いて、各種土壌消毒剤の効果を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 臭化メチルくん蒸剤処理(50㎏/10a)は、土壌中(地表下15[cm])に埋設した未分解ユウガオ根内のCGMMVに対し、不活化効果が認められた(表2)。
  2. クロルピクリン錠剤(30[cm]千鳥、深さ15㎝)、ダゾメット粉粒剤(30㎏/10a)、メチルイソチオシアネート油剤(40L/10a、深さ15㎝)、カーバムナトリウム塩液剤(40L/10a、深さ15㎝)、D-D剤(20L/10a、深さ15㎝)の処理は、土壌中(地表下15㎝)に埋設した未分解ユウガオ根内のCGMMVに対し不活化効果が認められなかった(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. クロルピクリン錠剤、ダゾメット粉粒剤、メチルイソチオシアネート油剤、カーバムナトリウム塩液剤、D-D剤は、CGMMVに対し農薬登録はない。
  2. 臭化メチルくん蒸剤以外の薬剤処理は、スイカまたはウリ科野菜類における他の病害虫の登録条件に従った。
図表1 222579-1.jpg
図表2 222579-2.jpg
カテゴリ 病害虫 害虫 くり すいか 台木 土壌消毒 農薬 薬剤 ゆうがお

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