秋播型早生小麦品種「イワイノダイチ」の高品質安定栽培法

タイトル 秋播型早生小麦品種「イワイノダイチ」の高品質安定栽培法
担当機関 大分農技セ
研究期間 1999~2003
研究担当者
発行年度 2004
要約 早播~晩播での「イワイノダイチ」の窒素施肥法としては、分げつ肥を施用する施肥法が適する。播種量は、早播では標準播種量である5kg/10aから3kg/10aに減らしても同等の収量が得られ、晩播では標準播種量から10kg/10aに増やすことで増収する。
背景・ねらい 大分県では、早播により発生する凍霜害を回避でき、5月中の収穫が可能である秋播型早生小麦品種「イワイノダイチ」を認定品種に採用しているが、本品種に適した栽培法は確立されていない。そこで、早播~晩播における適正な播種量・施肥法について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 窒素施肥法は早播(11/10~20)、標準播(11/21~30)、晩播(12/1~10)ともに収量確保の点から、基肥5kg/10a、分げつ肥2kg/10a、穂肥2kg/10aが適し、倒伏等の問題はなく、外観品質も良好である(表1)。
  2. 早播では、播種量を3kg/10aに減らしても5kg/10aと同等の収量が得られる(表1)。
  3. 晩播では、播種量を10kg/10aに増やすことで5kg/10aよりも増収する(表1)。
  4. 小麦粉品質は、分げつ肥施用によりタンパク質含有率が向上し、粉色は低下しない。(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 大分県平坦部の水稲後麦作に適する。
  2. 「イワイノダイチ」は耐倒伏性の高い品種であるが、早播では稈長が伸び穂数が増加し、倒伏し易くなるため、踏圧、土入れは必ず実施する。
  3. 「イワイノダイチ」は従来の品種に比べ、葉齢の進展が早く、分げつが多い品種であるので分げつ肥は5葉期に施用する(従来は4葉期)。
図表1 222644-1.jpg
図表2 222644-2.jpg
カテゴリ 小麦 水稲 施肥 播種 品種

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