タイトル |
PCRマーカーによるジャガイモXウイルス抵抗性の判別 |
担当機関 |
長崎総農林試 |
研究期間 |
2002~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2004 |
要約 |
PCRプライマー(RxSP-S3、RxSP-A2)を用いたPCRによりジャガイモXウイルス抵抗性が判別できる。
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キーワード |
ジャガイモ、ジャガイモXウイルス、抵抗性検定、PCRマーカー
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背景・ねらい |
ジャガイモXウイルス(PVX)はジャガイモYウイルスとの複合感染によりバレイショに激しいモザイク症状を呈し収量が低下する。このため、種いも伝染による次作での発生を抑えるため抵抗性品種の育成が重要である。しかしながら、育種現場での抵抗性判定は、温室等でPVXを接種した後一定期間栽培する必要があり、多くの労力と時間を要する。バレイショ育種の効率化を図るためにPVX抵抗性を判別するPCRプライマーを開発する。
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成果の内容・特徴 |
- PVX抵抗性品種「アトランチック」に罹病性品種「デジレー」を交配した雑種後代(交配組合せ「01-17」)にPVXを接種して抵抗性の有無を判別した個体を用いて、S.tuberosum ssp. andigenaの「CPC1673」に由来するRx遺伝子(PVX抵抗性に関連する遺伝子)の一部をPCR増幅し、制限酵素HaeIIIまたはTaq Iで増幅DNAを切断(PCR-RFLP分析)すると、抵抗性に特異的なDNA断片を得ることができる(図1)。
- 制限酵素HaeIIIまたはTaq Iで増幅DNAを切断する箇所の「アトランチック」の塩基配列情報を基に、PVX抵抗性個体に特異的なPCRプライマー(RxSP-S3、RxSP-A2)を作製することができる(表1)。
- RxSP-S3、RxSP-A2を用いてPCRを行うことで、制限酵素処理することなくバンドの有無だけで抵抗性個体と罹病性個体を判別できる(図2)。
- 「01-17」雑種後代77個体を用いたPVX接種検定とPCR検定との相関は98.7%であり、PVX抵抗性個体を選抜するのに有効である(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 今回得られたPVX抵抗性を判別するPCRプライマーと、現在までに得られているジャガイモシストセンチュウ抵抗性及びジャガイモYウイルス抵抗性を判別するPCRマーカーを併せて使用することで、複合抵抗性品種の効率的な育成が期待できる。
- 本法は、「アトランチック」由来のPVX抵抗性個体を交配親とする雑種後代に対して有効である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
育種
抵抗性
抵抗性検定
抵抗性品種
ばれいしょ
品種
モザイク症
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