タイトル |
細断型ロールベーラによるトウモロコシのサイレージ調製 |
担当機関 |
宮崎畜試 |
研究期間 |
2002~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2004 |
要約 |
細断型ロールベーラは青刈トウモロコシをロールベールラップサイレージに調製でき、ロールの大きさは直径約80cm重量約300kgで、調製時のロスはベーラと対応ラッパの合計で2%以下である。また、作業能率はスタックサイロの約2倍と高い。
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キーワード |
青刈トウモロコシ、ラップ、サイレージ、ロールベーラ、粗飼料、ラッパ
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背景・ねらい |
生物系特定産業技術研究支援センターが開発した青刈トウモロコシをロールベール・ラップサイレージ(以下ラップサイレージ)に調製する細断型ロールベーラ(以下ベーラ)と対応ラッパの性能を調査し評価する。
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成果の内容・特徴 |
- 成形されるロールベールは直径約80cm、長さ約90cm、重量約300kg、体積約0.5m3で、密度は約650kg/m3である(表1)。
- ベーラの調製ロスは成形時ロス0.5%、放出時ロス1.0%で、対応ラッパの密封ロスは0.26%であり、合計のロスは約1.8%になる(表2)。
- トウモロコシの登熟が進むとロールベールの現物重量は軽くなるが乾物重量は重くなる傾向を示す。さらに、糊熟期の調査結果(水分72%)から切断長が短い方が重いことから、短く細断した方が密度も高まる(表3)。
- ベーラの作業能率は、1台のトラクタにハーベスタとベーラの2台の作業機を装着したワンマン作業体系で184分/ha(10.1t/hr)、対応ラッパの能率は253分/ha(7.4t/hr)でありラッパの密封作業がより多くの時間を必要とする。また、延べ作業時間は慣行のバンカーサイロの約60%、スタックサイロの約50%に短縮できる(図1)。
- 1個のロールベールを調製するのに使用した資材はネットが約12m、フィルムは約54mであり、ネット1本で172個フィルム1本で33個のサイレージが調製できる(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 細断型ロールベーラは二人でトウモロコシをロールベールサイレージに調製でき、また、ロールベールサイレージの運搬も比較的容易であるため流通に適している。
- 小面積の圃場では作業能率は低下する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
とうもろこし
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