タイトル |
細断型ロールベーラで調製したトウモロコシサイレージの品質 |
担当機関 |
宮崎畜試 |
研究期間 |
2002~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2004 |
要約 |
細断型ロールベーラで調製したロールベールラップサイレージの貯蔵性は安定しており、品質は良好である。また、成形後6時間経過して密封しても品質に与える影響は小さい。更に、1個のロールベールラップサイレージを5日間かけて取り出しても品質の劣化は少ない。
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キーワード |
トウモロコシ、サイレージ、ロールベール、ラップサイレージ、品質、開封
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背景・ねらい |
生物系特定産業技術研究支援センターが開発した「細断型ロールベーラ」を用いて調製したトウモロコシのロールベールラップサイレージの品質を評価する。また、小規模農家を想定した取り出し法を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 乳熟期のトウモロコシのロールベールラップサイレージは貯蔵期間が延びるに伴い乳酸含量は低下したが、V-SCOREは低下せず、品質は良好である(図1)。
- 細断型ロールベーラで成形してから6時間までに密封したサイレージではV-SCOREは90以上であり品質の劣化は小さい。また、成形翌日に密封したロールでもpHは4.2、V-SCOREは88であり3か月間の貯蔵では問題ない(図2)。
- 平均気温摂氏26.5度、平均最高気温30.6度の条件下でも、上部含水率70%下部含水率77%の乳熟期のロールベールラップサイレージを毎日上部から写真1のように60kgずつ取り出しても品質の劣化は小さく、4日から5日間かけて取り出すことが可能である(図3)。
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成果の活用面・留意点 |
- トウモロコシのロールベールラップサイレージは品質が安定しているので、サイレージの流通が期待できる。また、少量取り出しも可能であり5頭程度の小規模肉用牛農家でも利用できる。
- 高水分で調製した場合はロール下部に水分が溜まるため、開封前に排汁する必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
とうもろこし
トウモロコシサイレージ
肉牛
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