タイトル |
ポンカン「薩州」の高品質果実生産のための土壌水分管理法 |
担当機関 |
鹿児島果樹試 |
研究期間 |
2001~2004 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2004 |
要約 |
ポンカン「薩州」では、透湿性シートを5月に被覆し、土壌水分は9月中旬から収穫期をpF2.5~2.7で管理することで品質が向上する。
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背景・ねらい |
消費者の高品質志向が高まる中、ポンカンについてもさらなる品質向上が求められている。そこで、鹿児島県で育成したポンカン「薩州」について、高品質果実生産のための土壌水分管理法を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 土壌水分は5~7月をpF2.3、8~9月上旬をpF2.3~2.5、9月中旬~収穫期をpF2.5~2.7で管理する(図1)。
- 9月中旬以降にpF2.5~2.7の土壌乾燥で、糖度は12月中旬が13、貯蔵後の2月上旬が14となり、無処理より糖度が1~2高く、クエン酸は12月中旬が0.9~1.0%、2月上旬が0.8~0.9%となり、無処理より0.1~0.2%高くなる(表3)。
- 透湿性シートの被覆で、果皮色の赤みがやや濃くなり、す上がりが少ない(表3)。
- pF2.9区はpF2.7区に比べて階級割合の小玉果比率が高くなる(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 露地栽培におけるポンカンの品質向上に活用する。
- 土壌水分の管理ができるように透湿性マルチシート下にはかん水チューブを設置する。
- 5月中旬から7月までpF2.3、8月から9月上旬まではpF2.5、9月以降pF2.7を各々越えた場合には3~5mm程度をかん水する。
- クエン酸含量が高くなるので、8月はpF2.5を越えないようにする。
- 収穫後は、透湿性シートを除去し、十分にかん水して樹勢の回復を図る。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
乾燥
ぽんかん
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