タイトル |
パッションフルーツの養液土耕栽培技術 |
担当機関 |
鹿児島果試 |
研究期間 |
2003~2005 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2004 |
要約 |
隔離ベッド方式の養液土耕でパッションフルーツの栽培が可能で夏実、冬実とも収穫でき、土壌病害の発生もみられない。
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キーワード |
パッションフルーツ、養液土耕栽培、土壌病害
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背景・ねらい |
パッションフルーツは、植え付けの翌年には収穫でき、未収益期間が他の果樹に比べて短いことや、商品性が高いことなどから、近年、注目されてきている亜熱帯果樹の一つである。しかし、土壌病害の発生により、植栽から1~2年で植え替えを余儀なくされる場合もあり、長期に連年栽培できる栽培法が望まれている。隔離ベッド方式の養液土耕栽培技術は、滅菌した培土を選択でき、合理的な施肥コントロールが可能なため低投入量で環境への負荷が少なく、土壌病害回避と増収が期待できる。そこで、パッションフルーツの養液土耕栽培を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- パッションフルーツの養液土耕栽培では夏実、冬実の収穫ができ、果実の品質は土耕栽培と同等である。(表2)。
- 栽培ベッドは125lの発泡スチロール製(鮮魚保冷)ボックス(125リットル容量)に赤玉土、ピートモス、モミガラ燻炭を容量比で2:1:1の培土を充填する。
- 培土は植栽前にpHを6.0に苦土石灰で調整し、基肥として緩効性肥料と微量要素肥料を施用する。
- 培養液の原液は施設果菜類の養液栽培で用いられるもので対応でき、夏季のECは0.5、冬季は夏季よりやや低めの0.3とする。培養液は1日当たり3回、夏季は約8l程度かん水する(表1)。
- 植え付け1年後の株元も健全であり、土壌病害にり病しない。
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成果の活用面・留意点 |
- 施設で栽培される土耕のパッションフルーツに活用可能である。
- 秋冬季の温度管理は夜温摂氏15度、昼温摂氏30度とする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
肥料
亜熱帯
温度管理
栽培技術
施肥
パッションフルーツ
養液栽培
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