タイトル |
パッションフルーツ養液土耕栽培下における補光による夏実の増収 |
担当機関 |
鹿児島果樹試 |
研究期間 |
2003~2005 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2004 |
要約 |
パッションフルーツの養液土耕栽培において赤色高輝度発光ダイオードで補光することによって花芽分化が促進され、夏実が増収する。
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キーワード |
赤色高輝度発光ダイオード、電照栽培、パッションフルーツ
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背景・ねらい |
パッションフルーツの電照栽培では冬季に白熱球を用いて花芽分化を促進し、3月から5月にかけて春実が収穫できる。自然の日照条件においても、補光することで花芽分化が促進される可能性がある。そこで、夏実の増収を図るために3月から赤色高輝度発光ダイオード(以下LED)を用いて補光し、開花及び収量に及ぼす影響について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 開花開始は白熱球区とLED区が3月29日で、対照区は4月3日であり、補光により開花開始が5日、開花最盛期が15~20日早まる(図1)。
- 総開花数は変わらないが、補光により開花が早まり、開花最盛期が4月になる。自然条件下では5月に開花最盛期を迎え着果率は低い。(表2)。
- 補光による果実品質への影響はみられず、着果率の増加により収量は約3割増加する(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 施設で栽培されるパッションフルーツに活用可能である。
- 発光ダイオードの照射波長は660nmの赤色光を用いる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
パッションフルーツ
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