モモの平棚仕立てによる作業時間と作業負担の軽減

タイトル モモの平棚仕立てによる作業時間と作業負担の軽減
担当機関 鹿児島果樹試
研究期間 2000~2003
研究担当者
発行年度 2004
要約 モモの平棚仕立ては、立木仕立てより袋掛け、摘果等の作業時間は短縮される。全体の作業時間は誘引作業が加わるが着果量に差がない場合は同程度、着果量が増加すると多くなる。また、面積当たりの作業負担は着果量に差がない場合、摘果、袋かけでは軽減される。
背景・ねらい モモは、中山間地域を中心に立木栽培が行われているが、樹高が高く、管理作業には脚立の使用が必要なため、作業負担が大きい。また、傾斜地では作業性が低く、管理作業には危険を伴う等の問題がある。このため、平棚仕立てにおける作業時間や作業負担について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 平棚仕立ては、立木仕立てと比べ樹冠占有面積は同程度であるが、1樹当たり及び10a当たり収量は多くなる(表1)。
  2. 作業に要する時間は、平棚仕立てでは、立木仕立てより100果当たりの袋掛け、摘果、収穫の時間は短縮される。また、10a当たり全体の作業時間は、誘引作業が加わるが、着果量に差がない場合は同程度で、着果量が増加すると相対的に摘果や収穫の時間が増加するため多くなる(表2、表3、表4)。
  3. せん定作業中の平均心拍数は、平棚仕立てでは、立木仕立てより少なくなる(表5)。
  4. 作業姿勢評価は、平棚仕立てでは、立木仕立てより時間当たりの作業負担は摘果では同程度であるが、袋掛け、せん定・誘引では小さくなる。面積当たりの作業負担は摘果、袋かけでは小さく、せん定・誘引では大きくなる。また、脚立を使用しないため、管理作業上の危険が回避される(表6)。
成果の活用面・留意点
  1. モモの平棚仕立てで、省力化のための技術として活用できる。
図表1 222755-1.jpg
図表2 222755-2.jpg
図表3 222755-3.jpg
図表4 222755-4.jpg
図表5 222755-5.jpg
図表6 222755-6.jpg
カテゴリ 傾斜地 省力化 中山間地域 もも

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