チャ晩生品種「はるみどり」のかぶせ茶としての特性

タイトル チャ晩生品種「はるみどり」のかぶせ茶としての特性
担当機関 福岡農総試
研究期間 1994~2003
研究担当者
発行年度 2004
要約 チャ品種「はるみどり」は、かぶせ茶として「やぶきた」より摘採期が5日遅く、一番茶の収量はほぼ同等であり、荒茶品質は外観の色沢が鮮緑色で優れる。内質は同等であるが異なった香気を有している。
キーワード チャ、晩生品種、はるみどり、かぶせ茶
背景・ねらい 現在、栽培されているチャ品種は「やぶきた」偏重であるため、摘採や製茶時期が集中し、過重労働を招いている。これらを改善するためには、「やぶきた」と組み合わせることができる優良な早・中・晩生品種の導入による摘採期間の拡大が必要である。
そこで、新たに野菜茶業研究所で育成されたチャ品種「はるみどり」について、かぶせ茶の適応性を明らかにし、優良品種普及のための資料とする。
成果の内容・特徴 中生品種「やぶきた」と比較した「はるみどり」のかぶせ茶としての特性は、以下のとおりである。
  1. 摘採期は、5日遅い(表1)。
  2. 遮光率80%程度で10日間程度の被覆では、茶芽の生育はほぼ同等である(データ略)。
  3. 生葉収量は、ほぼ同等である(表1)。
  4. 荒茶品質は、外観では色沢が鮮緑色で優れるが、内質ではほぼ同等である(表2)。
  5. 荒茶の化学成分は、タンニン含有率がやや低い傾向である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 晩生品種を選定するための資料として活用できる。
  2. 剪枝後の枝条の生育がやや劣るので、中切り更新する場合は二番茶後は避け、一番茶後に行う。
図表1 222816-1.jpg
図表2 222816-2.jpg
図表3 222816-3.jpg
カテゴリ 品種

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