タイトル |
味噌加工用裸麦品種「トヨノカゼ」の大分県における特性 |
担当機関 |
大分県農林水産研究センター |
研究期間 |
1996~2004 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2005 |
要約 |
「トヨノカゼ」は「イチバンボシ」と同程度の早生で、収量が10%程度多い。軟質で精麦白度が高く、ポリフェノール含量も少なく味噌加工に適することから、平坦地向けの裸麦奨励(認定)品種に採用する。
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キーワード |
トヨノカゼ、軟質、低ポリフェノール、味噌加工用
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背景・ねらい |
大分県では、味噌用裸麦「イチバンボシ」が県産麦の主力品種の一つであるが、地元実需者から全国の出回り品種が「イチバンボシ」に限定されるため、大分県限定原料供給の要望が強い。そこで、実需者ニーズに沿った「地元オリジナル品種」の生産と供給を目的に、味噌加工用裸麦品種を選定する。
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成果の内容・特徴 |
トヨノカゼは「イチバンボシ」と比較して以下のような特徴がある。- 出穂期、成熟期は同程度の早生品種である(表1)。
- 稈長は5cm程度長く、穂長は同程度である。穂数はやや少ない。耐倒伏性は同程度に強い(表1)。
- 収量は10%程度多く、千粒重は同程度である(表1)。
- 検査等級は同程度である(表1)。
- 赤かび病の発生は同程度であるが、ヤケ粒の発生はやや多い(表1)。
- 精麦品質は軟質で搗精に要する時間が短く、精麦白度も高い(表2)。
- ポリフェノール含有量は少なく、味噌にしたときの色相が条溝の有無に関わらず明るい(表3、表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- ヤケ粒がやや発生しやすいので、成熟後速やかに収穫する。
- 大分県内平坦地の栽培に適する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
いちご
加工
品種
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