ダイズの無中耕無培土栽培における窒素固定能の変動要因と生育、収量との関係

タイトル ダイズの無中耕無培土栽培における窒素固定能の変動要因と生育、収量との関係
担当機関 福岡農総試
研究期間 2002~2005
研究担当者
発行年度 2005
要約 ダイズの窒素固定能は播種時期の早晩による影響を大きく受け、7月上旬播種で窒素固定能が高く、栽植密度の影響は認められない。また倒伏すると窒素固定能は低下し、窒素固定能と収量および地上部乾物重との間には正の相関が認められる。
キーワード 乾物重、収量、ダイズ、窒素固定能、播種時期、栽植密度、倒伏
背景・ねらい ダイズは吸収、利用する窒素を根粒の窒素固定と土壌由来窒素に依存していることから、安定多収のためには地力の向上と同時に、根粒の窒素固定能を高めることが重要である。そのためには、ほ場条件下でのダイズ根粒の窒素固定能維持に関与する環境要因を明らかにして、窒素固定能からみた最適栽培条件を明確にすることが必要不可欠である。そこでダイズの播種時期や栽植密度と窒素固定能との関係を生育や収量面から解析し、窒素固定能からみた水田転換畑作ダイズの安定多収のための栽培条件を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 7月上旬播種は7月下旬播種に比べて子実肥大期の窒素固定能は高く、子実重は重い傾向がみられる。栽植密度や中耕培土が窒素固定能に及ぼす影響は認められない(表1)。
  2. 子実肥大期の窒素固定能は、倒伏程度が大きくなると低下する(図1)。
  3. 台風の影響が大きい2004年度を除き、子実肥大期のm2当たり窒素固定能と子実重との間には正の相関関係が認められる(図2)。
  4. 子実肥大期の窒素固定能と地上部乾物重との間には正の相関関係が認められ、地上部の生育量が大きいと窒素固定能が高い(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. ダイズ品種「サチユタカ」を用いた無中耕無培土栽培における結果である。
  2. ダイズの生産技術指針に登載し、窒素固定能を活用した肥培管理を行うための知見として活用する。

図表1 222924-1.jpg
図表2 222924-2.jpg
図表3 222924-3.jpg
図表4 222924-4.jpg
カテゴリ 栽培条件 水田 大豆 播種 肥培管理 品種

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