タイトル |
暖地における細断型ロールベールの発酵品質及び牛の採食性 |
担当機関 |
熊本農研セ |
研究期間 |
2001~2005 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2005 |
要約 |
トウモロコシの細断型ロールベールサイレージは、品質のばらつきが小さく、梱包からラップまでに時間がかかっても品質への影響は少ないうえ、牛の採食性が高い。また、牧草類の細断型ロールベールサイレージは、品質が良く、牛の採食性が高い傾向にある。
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キーワード |
トウモロコシ、サイレージ、ロールベール、暖地型牧草
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背景・ねらい |
飼料用トウモロコシの収穫作業は、酷暑の中での重労働が強いられることから、作付け面積は減少傾向にある。このような状況を改善するため、近年、トウモロコシ収穫用の細断型ローベーラが開発され、普及推進が図られている。しかし、当該機械で調製したロールベールの品質等については十分には明らかにされていない。このため、細断型ロールベーラで調製したトウモロコシ及び暖地型牧草のサイレージの発酵品質や牛の採食性等について明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- トウモロコシ細断型ロールサイレージの発酵品質のばらつきは、小さい。(表1)
- トウモロコシのロールの成形梱包から48時間以内にラップした場合、発酵品質に影響は見られない。(表2)
- トウモロコシの細断型ロールベールサイレージは、気密サイロによるトウモロコシサイレージよりも嗜好性がよい。また、ローズグラスの細断型ロールベールサイレージは、従来型ロールベールサイレージより嗜好性が高い傾向にある。(表3、表4)
- 異なる牧草を利用した細断型ロールベールサイレージを12ヶ月間保存した場合、スーダングラス>ローズグラス>ギニアグラスの順に発酵品質がよい。(表5)
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成果の活用面・留意点 |
- 細断型ローベールサイレージ利用時の参考となる。
- 細断型ロールベーラによる牧草類の調製は、予乾が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
飼料用作物
とうもろこし
トウモロコシサイレージ
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