熱帯牧草ブリザンタ(MG5)の肉用繁殖牛における栄養価と採食性

タイトル 熱帯牧草ブリザンタ(MG5)の肉用繁殖牛における栄養価と採食性
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 2004~2007
研究担当者
発行年度 2005
要約 新熱帯牧草ブリザンタ(MG5)は奨励品種(沖縄県)であるローズグラスに比べ粗蛋白質、Oa(高消化性繊維)含量が高く、Ob(低消化性繊維)含量は低く、栄養価はDCP、TDNとも高い。採食性もローズグラスより良好である。
キーワード 肉用牛、暖地型牧草、ブリザンタ、栄養価、採食性
背景・ねらい 亜熱帯地域の沖縄県ではこの10年間で肉用牛の飼養頭数が倍増したが、土地基盤の弱い沖縄では頭数増加に見合った牧草量が確保できないため、輸入牧草を購入する傾向にありコスト高が懸念されており、既存の草種より高収量で高品質な牧草の導入・利用が強く要望されている。そこで、近年、ブラジルで育成され高品質で高収量が見込まれる熱帯牧草ブリザンタ・MG5(Brachiaria brizantha cv. MG5、以下ブリザンタ)ついて、肉用繁殖牛における栄養価と採食性を沖縄県の奨励品種であるローズグラス・カタンボラ(Chloris gayana cv. Katambora、以下ローズグラス)とパンゴラグラス・トランスバーラ(Digitaria eriantha cv. Transvala以下トランスバーラ)を対照に検討した。
成果の内容・特徴
  1. 国頭マージ土壌(沖縄県竹富町)で栽培された各草種の成分組成について、ブリザンタの粗蛋白質含量は12.7%でトランスバーラとほぼ等しく、ローズグラスより高い。Oaはトランスバーラ、ローズグラスより高く、Obはトランスバーラ、ローズグラスより低い。OCC(細胞内容物質)はトランスバーラとほぼ等しく、ローズグラスより高い(表1)。
  2. 全糞採取法(肉用繁殖牛9頭供試)で求めた各成分の消化率ついて、ブリザンタの粗蛋白質、NFEの消化率はそれぞれ69.9%、61.2%であり、トランスバーラ、ローズグラスより高く、Ob消化率は58.2%で、トランスバーラとほぼ等しく、ローズグラスより高い(図1)。
  3. 栄養価について、ブリザンタのDCP、TDNはそれぞれ8.8%、62.6%と良好な値で、トランスバーラとほぼ等しく、ローズグラスより高い値である。自由採食の場合のブリザンタの乾物摂取量(30日間の平均値)は8.6kg/日(体重比1.52%)とローズグラスより有意に高く、良好な採食性を示す(表2)。
  4. 養分摂取量について、ブリザンタはDCP0.76kg/日、TDN5.38kg/日であり、トランスバーラよりやや高く、ローズグラスより有意に高い値である。肉用繁殖牛(空胎牛)の日増体量もブリザンタ、トランスバーラ、ローズグラスの順に高い値である。血液性状(2週毎の平均値)はどの草種とも正常値である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 沖縄地域における肉用繁殖牛用草地として活用できる。
  2. 播種量は2kg/10aが適量であり、播種時期は沖縄地域においては3月~12月の間、播種可能である。

図表1 222975-1.jpg
図表2 222975-2.jpg
図表3 222975-3.jpg
図表4 222975-4.jpg
カテゴリ 亜熱帯 コスト 肉牛 播種 繁殖性改善 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる