タイトル |
ハウス栽培マンゴーの成木の樹形改造による低樹高・省力化 |
担当機関 |
鹿児島果樹試 |
研究期間 |
2001~2004 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2005 |
要約 |
主枝が3本の杯状形から主枝が2本の一文字整枝に樹形改造することにより樹高が低くなり、作業性が向上し、また、間伐による単収の低下が少ない。
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キーワード |
マンゴー、アーウィン、樹形、杯状形、一文字整枝、低樹高、省力、作業性
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背景・ねらい |
マンゴーは樹齢が進むと樹高が高くなり作業性が低下する。また、密植状態になって立ち枝が多くなると着花数が減少したり、開花期が遅くなるなどの問題が生じている。そこで、「アーウィン」7年生樹において杯状形から一文字整枝への樹形改造を行い、樹形がコンパクトで作業性の良い省力樹形を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 成木の樹形改造では、主枝を3本から2本にし横方向へ誘引して一文字整枝とし、樹高を低くする(図1)。
- 間伐を行わず、樹冠を長さ約3~5m、幅約2m、高さ約1.5mの直方体になるよう枝を配置する。空いたスペースへ誘引し無効容積の発生を防ぐ(図1)。
- 樹形改造後4年間の樹の大きさは、一文字整枝では長さ3.7~4.3m、幅2.1~2.3m、高さ1.5~1.6m、杯状形では長さ3.6~4.4m、幅3.3~4.5m、高さ1.6~1.7mとなり、一文字整枝は杯状形よりも幅が狭く高さがやや低くなる(表1)。
- 着果位置は一文字整枝で低くなる傾向にあり、樹冠周辺部の作業位置から果実までの距離が短くなるため作業性が良くなり、作業姿勢も頭の後屈、胴体のねじりなどの姿勢が少なくなる(表2)。
- 一文字整枝の1樹当たりの収量は41~48kgと杯状形の61~74kgより少いが、10a当たり植栽本数は70本と杯状形の40本より多いため、単収は2.7~3.4tとなり杯状形の2.2~3.0tより間伐による低下が少ない(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- ハウス栽培マンゴー「アーウイン」の栽培地域で活用する。
- 樹高を低く維持するために必ず根域制限を行う。
- 土壌が乾燥していると枝が折れやすいため、樹形改造時の枝の誘引はせん定後十分かん水した上で行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
乾燥
省力化
省力作業
低樹高
マンゴー
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