カンキツ種子の成育に及ぼす重イオンビーム照射の影響

タイトル カンキツ種子の成育に及ぼす重イオンビーム照射の影響
担当機関 鹿児島果樹試
研究期間 2003~2004
研究担当者
発行年度 2005
要約 カンキツ珠心胚実生の成育は低い線量でも影響を受け、特に15Gy以上の照射で抑制される。
キーワード カンキツ、珠心胚実生、重イオンビーム
背景・ねらい 重イオンビーム照射による変異誘発技術は、カンキツ類の新品種開発に利用できるが、個体の成育に強く影響するような高い線量で照射すると、目的とする特性以外の形質を改変する可能性が高まる。そのため、成育に影響の少ない線量で照射し、変異を誘発することが重要である。そこで、カンキツの種子に重イオンビーム(炭素イオン)を異なる線量で照射し、珠心胚実生の成育に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 重イオンビームの照射は胚の発芽、発根に強く影響し、ポンカン「大谷山選抜」において、置床14日後の発芽率及び発根率は30Gy以上で低い。また、根長は30Gy以上で特に短い(表1、図1)。
  2. 「紅将季」において、置床8日後の発根率及び根長は15Gy以上で劣り、56日後の発芽率及び葉数は15Gy以上で劣る(表2)。
成果の活用面・留意点 重イオンビームを利用したカンキツの珠心胚実生による育種において、照射線量の指標として活用できる。

図表1 223020-1.jpg
図表2 223020-2.jpg
図表3 223020-3.jpg
カテゴリ 育種 新品種 ぽんかん その他のかんきつ

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