ピーマンの雨よけ栽培における全量基肥施肥での条施肥法

タイトル ピーマンの雨よけ栽培における全量基肥施肥での条施肥法
担当機関 大分農林水産研野茶
研究期間 1995~2001
研究担当者
発行年度 2005
要約 ピーマンの雨よけ栽培において、被覆硝酸石灰140日タイプを含む被覆配合肥料を用いた全量基肥栽培において、被覆配合肥料を施肥幅30cmで条施肥すると肥効が向上し、3~5割の減肥が可能である。
キーワード ピーマン、雨よけ栽培、全量基肥、被覆硝酸石灰、被覆配合肥料、条施肥
背景・ねらい 栽培期間の長いピーマンの雨よけ栽培では、根の活力の維持と施肥窒素の肥効を維持させることが重要であり、土壌水分の適正管理と効率的な施肥が求められる。そこで、適正な水管理を行うと共に、被覆配合肥料を用いた全量基肥施肥を行い、最も肥効が向上する施肥方法を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 条幅を30cm以内で条施肥すると、3~5割減肥しても標準施肥量の表層施肥の収量を上回る(表1)。
  2. 条施肥した場合、標準施肥量に比べて3~5割減肥しても作物体の窒素吸収量が多く、施肥窒素の利用率が高くなる。条施肥で3,5割減肥は、条幅30cm以内にすると施肥窒素の利用率が高くなる(表2)。
  3. 栽培期間中の葉柄汁中の硝酸態窒素濃度は、条施肥3割減肥では条幅の違いにより大きな差は見られないが、条施肥5割減肥の条幅50cmでは、栽培中期以降の硝酸態窒素濃度が大きく低下するが、条幅30cm以内では安定する(図1、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 土づくりの段階で完熟牛糞堆肥5t/10aを施用する。
  2. pFセンサーによる少量多回数潅水(5mm/回)を行い、潅水による肥料の流亡を防止する。
  3. 保温静置培養法(摂氏30度、4週間)による可給態窒素量が20~30mg/100g(乾土)の腐植質黒ボク土での結果である。

図表1 223042-1.jpg
図表2 223042-2.jpg
図表3 223042-3.jpg
図表4 223042-4.jpg
カテゴリ 土づくり 肥料 施肥 ピーマン 水管理

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