タイトル |
諫早湾中央干拓地における秋作バレイショの植付適期 |
担当機関 |
長崎総農林試 |
研究期間 |
2000~2004 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2005 |
キーワード |
秋作バレイショ、植付適期、積算温度
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背景・ねらい |
秋作バレイショは高温による種いもの腐敗や青枯病の発生を回避し、かつ初霜期までの生育期間を十分確保することが生産安定の最大要因である。長崎県農林業情報システムにおけるメッシュ気候適地図では、青枯病の発生を回避できる適期として植付後30日間の平均気温が摂氏23度(30日間の積算温度摂氏700度前後)とする条件(1987,片山ら報告)を採用し作型設定を行っている。そこで、本条件に照らして諫早湾干拓地における作型を設定する。
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成果の内容・特徴 |
- 諫早湾中央干拓地における秋作バレイショの目標収量(3,200kg/10a)を確保できる条件は、植付け後30日間の日平均気温が摂氏22.6度~23.6度、植付け後30日間の積算温度が摂氏678~708度である。(表1)
- 植付け後30日間の日平均気温が摂氏26度、植付け後30日間の積算温度が摂氏790度を超えると種いもの腐敗を助長し、収量は低くなる。(表2)逆に植付け後30日間の日平均気温が22.5度、植付け後30日間の積算温度が摂氏670度未満となると収量は低下する。(表1、表2)
- 2002~2004年の中央干拓気象値から植付け後30日間の日平均気温が約摂氏23度になるのは、9/4~9/13である。また、植付け後30日間の積算温度が摂氏約700度になるのは、9/3~9/11である。双方を満たす9/4~9/11の間が平均的な植付時期となる。
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成果の活用面・留意点 |
- 「デジマ」を標準品種として、諫早湾干拓初期営農対策の指針へ適用する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
青枯れ病
ばれいしょ
品種
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