タイトル |
小麦「チクゴイズミ」の早播栽培における出穂期の葉色と施肥判断 |
担当機関 |
熊本農研セ |
研究期間 |
2003~2005 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2006 |
キーワード |
早播栽培、出穂期、葉緑素計値、タンパク質含有率
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背景・ねらい |
熊本県の小麦「チクゴイズミ」は、標準播種(11月下旬)より早い11月中旬に播種すると、成熟期が早まり梅雨前の5月内に収穫できるが、早播により子実タンパク質含有率が低下する傾向がある。この対策として、穂ばらみ期あるいは出穂後10日目の追肥が一般に普及しつつある。本研究では、タンパク質向上に有効な出穂前後の追肥技術に加え、出穂期の葉色に応じた施肥方法を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
11月中旬に「チクゴイズミ」を早播した場合、
- 2月下旬の追肥を窒素成分で10a当たり2kg施用することで、収量が確保される(図1)。また、この場合、出穂期直前の葉緑素計値は39~41となり、出穂後10日目に窒素成分で10a当たり1~2kg施用することで、子実タンパク質含有率を適正値の10~11%とすることができる(図2)。
- 出穂直前の葉色が42以上の場合は、出穂後の追肥の必要はない(図3)。
- 葉緑素計値での葉色判定は止葉で判定できる(図4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 本技術の水稲後小麦「チクゴイズミ」の施肥体系は、10a当たり窒素成分で基肥5kg-分げつ肥1月下旬2kgの施用した場合に適用する。
- 本試験は黒ボク土壌において11月中旬播種の播種量5kg/10aの条件で行った。
- 葉色の葉緑素計での計測は、25個体とする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
小麦
水稲
施肥
播種
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