飼料イネ跡における大麦・イタリアンライグラス混播の最適播種量と刈取適期

タイトル 飼料イネ跡における大麦・イタリアンライグラス混播の最適播種量と刈取適期
担当機関 福岡農総試
研究期間 2003~2005
研究担当者
発行年度 2006
要約 大麦・イタリアンライグラス混播の最適播種量はイタリアンライグラス3kg/10aに大麦5~7kg/10a、又はイタリアンライグラス2kg/10aに大麦7kg/10aであり、乾物収量、可消化乾物収量ともに高くなる刈取適期は1番草が4月下旬、2番草が5月下旬である。
キーワード 大麦、イタリアンライグラス、播種量、刈取適期
背景・ねらい 近年、飼料イネの栽培面積が増加しているが、これまでに、裏作としては収量性が高く、サイレージ調製したときに乳牛の嗜好性が良好な、大麦(極早生品種)とイタリアンライグラス(早生品種)の混播が適していることを明らかにしてきた。しかし、大麦・イタリアンライグラス混播での播種量割合や刈取適期については十分検討されていない。そこで、飼料イネの裏作として大麦とイタリアンライグラスを混播する際の収量及び品質向上を図るため、混播における最適な播種量及び刈取適期を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 1番草は遅い時期に刈り取りを行うほど乾物収量、可消化乾物収量ともに高くなるが、逆に2番草は低くなる。その結果、1番草を4月下旬に刈り取ると、1、2番草合計の乾物収量、可消化乾物収量ともに最も高くなる(表1)。
  2. 混播する播種量はイタリアンライグラス3kg/10aに大麦5~7kg/10a、又はイタリアンライグラス2kg/10aに大麦7kg/10aとすると、1、2番草合計の乾物収量、可消化乾物収量ともに高くなる(表2)。
  3. 1番草の大麦は水熟期頃に乾物消化率が低くなるが、子実が充実してくると向上し、一方のイタリアンライグラスは生育が進むほど低くなる。その結果、1番草全体としては4月下旬に収穫した場合の乾物消化率はやや低くなる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 飼料イネ以外にも水稲全般の裏作水田で大麦・イタリアンライグラス混播栽培を行う際に活用できる。
  2. 排水不良な水田の栽培では、湿害に弱い大麦の収量は減少するが、混播したイタリアンライグラスの収量で補うことができる。

図表1 223208-1.jpg
図表2 223208-2.jpg
図表3 223208-3.jpg
カテゴリ イタリアンライグラス 大麦 湿害 水田 水稲 乳牛 播種 品種

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