タイトル |
飼料用トウモロコシ栽培への改良型ダイズ用不耕起播種機の利用 |
担当機関 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター |
研究期間 |
2003~2006 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2006 |
要約 |
市販のダイズ用不耕起播種機の播種部および施肥部に改良を加えることで、飼料用トウモロコシの不耕起播種に利用できる。
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キーワード |
飼料作物、トウモロコシ、不耕起、播種機、収量、省力
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背景・ねらい |
飼料用トウモロコシの栽培の中で、播種に伴う一連の作業は収穫作業とともに労働負担が大きい。不耕起栽培では耕起作業が省略できるため、播種作業の省力化が図れる。しかし市販されているトウモロコシの不耕起播種機は大型で、小規模の圃場での利用には適さないものが多い。そこで小規模の圃場で利用可能なダイズ用不耕起播種機に改良を加え、トウモロコシの不耕起播種に適用可能とする。
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成果の内容・特徴 |
- 播種ロールの溝を半数に減らし、直径を10.5mmから12.0mm、深さを8.0mmから5.0mmに加工することで、飼料用トウモロコシの適正な栽植密度(約6000~8000本/10a)で播種できる(図1、表1)。
- トウモロコシの施肥量に合わせ、肥料ホッパー(容量50L)を2基増設し、慣行の播種体系(耕起後にコーンプランタで播種)と本機を用いた不耕起栽培体系の収量を比較したところ、播種深を4cmまたは6cmに設定することで慣行区と同程度の収量が得られる(図2、表1)。
- 本機を用いた不耕起播種体系(2条播き)は慣行播種体系(コーンプランタ播種・4条播き)と比較して、10aあたりの作業時間は約10%減少する(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 本播種機は火山灰土壌地帯の小規模な圃場での不耕起播種に適する。上述の播種ロールに加え、直径12.0mm・深さ6.3mmおよび直径13.0mm・深さ6.5mmの播種ロールを作製することで、形状の異なる種子の播種に利用できる。
- 播種ロールからの種子の落下程度を播種前に確認し、播種量を設定する必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
肥料
加工
省力化
飼料作物
飼料用作物
施肥
大豆
とうもろこし
播種
不耕起栽培
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