タイトル |
ブドウ「紫玉」の軽労・省力化のための整枝法および花穂管理技術 |
担当機関 |
鹿児島農開総セ果樹部 |
研究期間 |
2002~2005 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2006 |
キーワード |
ブドウ、紫玉、整枝法、花穂管理、作業時間
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背景・ねらい |
鹿児島県のブドウは「巨峰」(有核)が主体で、収穫期間が8月下旬に集中するため、労働力不足や労働負荷が一層増大している。これまでに、「紫玉」の早熟性を生かし、商品性が高い無核化生産のためのジベレリンの使用方法について実証したが、さらに新栽培方式である改良短梢せん定H型整枝法(以下「改良整枝法」とする)と省力花穂管理により、軽労・省力化を図る必要がある。
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成果の内容・特徴 |
- 改良整枝法(小川式新短梢栽培法)は、主枝を棚下20cmに下げ着房位置が目線の高さにくるように仕立てる方法であり、省力花穂管理は、岐肩(副穂)の穂尻を利用する方法である(図1、図2)。
- 改良整枝法と省力花穂管理では、県内で主体であるX型自然形整枝と通常の花穂管理に比べ、100花(果)房当たりについて花穂整形、袋掛け等の花穂・果実管理の作業時間は短くなる(表1)。
- 改良整枝法と省力花穂管理ではX型自然形整枝と通常の花穂管理に比べ、新梢管理、せん定・誘引、花穂・果実管理および芽傷処理の10a当たりの作業時間は、短縮され、省力化が図れる(表2)。
- 改良整枝法と省力花穂管理では花穂整形、摘粒、袋掛けおよび収穫の作業における心拍数は、X型自然形整枝と通常の花穂管理に比べ小さくなり、作業負担が軽減される(表3)。
- 改良整枝法と省力花穂管理による果実品質は、従来の果実と同等の品質である(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
本技術により省力化が図られるので経営の規模拡大が可能になる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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図表6 |
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カテゴリ |
管理技術
規模拡大
経営管理
省力化
ぶどう
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