タイトル |
赤色LED電照によるパッションフルーツ春実の生産技術 |
担当機関 |
鹿児島農総セ果樹 |
研究期間 |
2003~2005 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2006 |
キーワード |
LED、電照、パッションフルーツ、春実
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背景・ねらい |
パッションフルーツの果実を春季に収穫するためには、電照栽培により冬季に開花させる必要があり、これまで、白熱電球による電照栽培が行われてきた。近年開発された高輝度発光ダイオード(以下LED)は電球の寿命が半永久的で、電気消費量が極めて少ない。これまでに、パッションフルーツに対して赤色LEDの花芽分化促進効果を明らかにしており、今回ほ場規模での実用化技術を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- LEDによる電照を12月中旬に開始すると開花は、電照開始後50日頃から始まる(表1)。
- 電照は開花がおおむね終了する時期まで、100日間程度継続する(表1)。
- LED光源は樹冠の真上に1mおきに設置するか、上部斜め60度の位置に2mおきのちどりで設置する(図1)。
- LED電照による春実の収量は10当たり換算で2.4~2.8tであり、白熱電球の約2.5tと同等である(表2)。
- 収穫時の果実品質には差がなく、糖度は16~17度、クエン酸は約3%となる(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- パッショフルーツの栽培地域で活用できる。
- 養液土耕栽培において樹形をT字型整枝、植栽間隔は株間6m、畝間1.5m、10a当たり植栽本数を111本とした場合の結果であるが、土耕栽培でも活用できる。
- 10月下旬~11月上旬に加温を開始し、温度管理は夜温15、昼温30とする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
温度管理
パッションフルーツ
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