面積及び施肥量を入力する新方式かん水施肥装置の果菜類栽培への適用

タイトル 面積及び施肥量を入力する新方式かん水施肥装置の果菜類栽培への適用
担当機関 大分農林水産研野茶
研究期間 2005~2006
研究担当者
発行年度 2006
キーワード かん水施肥、ピーマン、トマト、かん水施肥パターン、栽培マニュアル
背景・ねらい 果菜類の栽培では、かん水や施肥の省力化、施肥量の削減および高品質果安定生産のためのかん水同時施肥栽培が導入されつつある。多様な品目や栽培法に対応するため、取扱性が優れ気象変動に対応したかん水と施肥が可能な機能を備える高機能で導入コストの低い装置の開発が求められる。そこで、開発したかん水施肥装置のピーマン等への栽培適応性を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.本方式のかん水施肥装置は、コンピューター内蔵の制御盤、肥料ポンプ、電磁弁、水分センサーからなり、栽培管理する複数の系列圃場別の面積と通常10倍に希釈した液肥の1回当たりの施用量(CC/a)を入力する(表1、図1)。
2.施肥は、1日の施肥量を1~複数回に分け、設定された時刻に強制的にかん水同時施肥を行う。不足する水分は、かん水開始点pF値で動作する水分センサーの出力に基づいてかん水を行う(表1)。
3.本方式は、設定した施肥量を設定時間内に正確に注入する等精度が高く、複数系統毎の施肥量設定が可能で、従来機種と異なる特徴を有する(表2)。
4.栽培マニュアルでは、生育時期別または月別のかん水時間とa当たりの施肥量についてかん水時刻と施肥の回数、かん水施肥パターンを設定する(表3)。
5.ピーマンでは、窒素施肥量の半量を被覆肥料配合肥料または有機質肥料で基肥に施肥し、半量をかん水同時施肥と併用する方法で、トマトでは、土耕または簡易隔離床栽培でマニュアル化した(表3)。
成果の活用面・留意点 1.本方式によるかん水施肥装置は、従来の装置と機能や仕様を異にすることで、大分方式かん水施肥装置として取扱う。
2.他の果菜類等多様な栽培法に適応できる。
3.栽培マニュアルは、原則として窒素濃度が15%の資材の10倍液を原液として施用するが、他の資材では窒素濃度が1.5%の原液となるように調整する。
4.1回の施肥量の上限は、かん水時間と配管の洗浄時間の差である施肥時間と肥料ポンプの注入能力によって定まり、これを越える場合は、施肥回数やかん水時間を増加する。

図表1 223258-1.jpg
図表2 223258-2.jpg
図表3 223258-3.jpg
図表4 223258-4.jpg
カテゴリ 土づくり 肥料 コスト 栽培技術 省力化 施肥 トマト ピーマン

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