ワケギ優良系統「熊本わけぎ2号」、「熊本わけぎ冬」の特性

タイトル ワケギ優良系統「熊本わけぎ2号」、「熊本わけぎ冬」の特性
担当機関 熊本農研セ
研究期間 2003~2005
研究担当者
発行年度 2006
要約 ワケギ優良系統「熊本わけぎ2号」は、郷土料理`ひともじのぐるぐる'に適し、春どり栽培で多収性である。また、「熊本わけぎ冬」と組み合わせることにより周年栽培を可能とする。
キーワード ワケギ、系統、休眠、周年供給
背景・ねらい 熊本県におけるワケギは、特産野菜`ひともじ'として地場消費を中心とした需要が高く、郷土料理`ひともじのぐるぐる'の材料とされる。また、地産地消の一品目として、周年供給の要望が強まっている。その一方で、これまで「熊本わけぎ1号」(熊本県農業研究成果情報No.55(平成13年7月))を普及させたところであるが、夏どりおよび厳寒期どりには適さない。
そこで、県内のワケギ(在来)系統を収集し、その中から郷土料理`ひともじのぐるぐる'に適し、形質が安定し、周年栽培が可能な優良系統を選定する。
成果の内容・特徴
  1. 県内の在来系統ワケギから25系統を収集し、その中から優良2系統を選定した。
  2. ワケギ優良系統「熊本わけぎ2号」は次の特性を有する。
    1)種球の休眠が浅く(データ省略)、従来では収穫できない7月中・下旬での収穫が可能である(表1、表2)。
    2)春どり栽培で多収性を示す(表1)。
    3)葉数および分けつ数が多く、葉身・葉鞘が細い(表1、図1)。
  3. ワケギ優良系統「熊本わけぎ冬」は、従来では収穫できない1月から2月での収穫が可能である(表1、表2、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 特に「熊本わけぎ2号」は、その特性から郷土料理「ひともじのぐるぐる」に適する。
  2. 周年栽培は、「熊本わけぎ2号」および「熊本わけぎ冬」の組み合わせによる。また、平坦地においては、6月収穫を中心に栽培が不可能な時期がある(表2)。
  3. ワケギ優良系統「熊本わけぎ2号」の夏どり栽培では、りん茎(葉鞘基部)の肥大抑制対策として、遠赤外線カットフィルムによる雨よけ栽培、30%遮光資材の展張、白黒ダブルマルチによる被覆およびかん水チューブによる多回数かん水が必要である。

図表1 223281-1.jpg
図表2 223281-2.jpg
図表3 223281-3.jpg
図表4 223281-4.jpg
カテゴリ 多収性 わけぎ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる
S