傾斜地茶園でも有効な性フェロモン剤の設置

タイトル 傾斜地茶園でも有効な性フェロモン剤の設置
担当機関 福岡農総試
研究期間 2003~2005
研究担当者
発行年度 2006
要約 傾斜地茶園でもトートリルア剤(商品名:ハマキコン-N)を、周囲5.4mに250本/10a、その内側は150本/10aの割合で処理するとチャノコカクモンハマキ雄成虫に対して交信かく乱作用を示し、チャノコカクモンハマキの巻葉数が減少する。
キーワード チャ、チャノコカクモンハマキ、トートリルア剤、傾斜地
背景・ねらい 現在、化学防除資材をできるだけ使用しない農産物の生産が強く求められ、福岡県では「減農薬・減化学肥料栽培認証制度」を導入し、化学防除資材を50%未満に削減した農産物の生産を振興している。
そこで、チャの重要害虫であるチャノコカクモンハマキの非化学的防除資材として複数の性フェロモンを含有したハマキコン-Nの効果を明らかにする。また、防除にかかるコストを考慮し、集団茶園の周辺部には設置本数を多く、その内側には少なくすることで設置本数を削減する。
成果の内容・特徴
  1. 傾斜地におけるハマキコン-Nのチャノコカクモンハマキに対する誘引阻害率は、越冬世代から第2世代までは概ね95%以上であり、交信攪乱効果が認められる(表1)。
  2. ハマキコン-Nのチャノコカクモンハマキ巻葉数抑制効果は、中程度の発生でも効果が高い(表2)。
  3. 集団茶園の周囲5.4m(3うね)に250本/10a、その内側には150本/10aの設置密度とすることで、発生が比較的少ない年では秋季まで効果が持続する(表1、表2)。また、斜面上部より斜面下部の方が誘因阻害率は高い。
  4. ハマキコン-Nは枝に引っかけるだけでは浅刈り時に落脱するので、しっかりと枝に取り付ける必要がある。なお、本剤を150本/10a設置するには、10aあたり40分程度の時間を要する(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 本試験は、化学薬剤による慣行防除の上乗せ試験の結果である。
  2. 本剤の設置時期は3月中旬の越冬成虫初発時期とするが、中切りを予定している茶園では中切り後に設置する。
  3. 多発生条件下では夏季以降に効果が低下する場合がみられるので、その場合は他の防除手段を併用する。
  4. 交信攪乱効果を監視するため、フェロモントラップによる誘殺数調査を行うことが望ましい。
  5. 集団茶園での処理面積が拡大するほど効果が安定する。
  6. ハマキコン-N150本当たりの薬剤費は5,000円程度である。

図表1 223300-1.jpg
図表2 223300-2.jpg
図表3 223300-3.jpg
図表4 223300-4.jpg
カテゴリ 肥料 病害虫 害虫 傾斜地 コスト 性フェロモン 農薬 フェロモン 防除 薬剤

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