タイトル |
コントラクタの作業計画策定を支援する作業シミュレータ |
担当機関 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター |
研究期間 |
2005~2006 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2006 |
要約 |
本ツールは、圃場を表す位置データと道路データを用いて,GISマップ上で作業受託圃場を巡回する最適なルートを探索・表示し、さらに圃場内作業及び圃場間移動に要する合計時間を推定する。
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背景・ねらい |
粗飼料生産拡大のために、近年、コントラクタの重要性が高まっている。コントラクタの設立や効率的な運営のためには、圃場内作業だけではなく圃場間移動を含めた作業シミュレートを行い、それに基づく受託可能な圃場数や受託可能範囲を設定、さらには作業計画の策定を行う必要がある。本研究ではこのような作業計画策定を支援する作業シミュレートツールを作成する。
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成果の内容・特徴 |
- 本ツールではシミュレートのためのデータとして、(1)作業予定圃場の位置データ、(2)作業エリアを網羅する道路データ、の2つを主に利用する(図1)。シミュレータ内部のプロセスは以下の通りである。
- シミュレータ内部のプロセス
第1段階:フォームからの入力に基づき(図2)、全圃場を巡回する最適ルートを探索し、マップ上に表示する。(これを初期ルートと称する。) 第2段階:初期ルートを、1日当たり作業限界時間に基づき分割する。マップ上には分割されたルートが作業日別に色分けされて表示される(図3)。作業時間等の解析結果はフォームに出力される(図2)。 第3段階:牧草収穫のように工程が複数ある場合は、第2段階で推定された巡回ルートにおける各々の工程の作業時間を推定、フォームに出力する(図2)。
- 上記の処理結果で得られた移動時間を考慮した効率的巡回ルートはコントラクタの活動範囲の目安となり、現状の活動範囲を視覚的に明らかにする。
- 新たな受託依頼があった場合には、その受託候補圃場と現状の巡回ルートを表示することにより、受託の可否を視覚的に検討することができる。また、その受託候補圃場を加えて再度シミュレートを行うことにより、巡回ルートや所要作業時間の変化が明らかとなる。
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成果の活用面・留意点 |
- コントラクタをはじめとする各種作業受託組織が展開する地域で、受託圃場の設定やオペレータ間の作業圃場分担計画に活用できる。
- 作業予定圃場の位置データは面積及び前提となる機械装備の作業や移動に関する基礎データを含む必要がある。
- 本ツールは、ESRI社のArcGIS9のCOM コンポーネントを用いている。ツールの使用にはArcGIS9.1シリーズ、及びエクステンションNetwork Analystを要する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
生産拡大
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