スイカの半促成栽培における果実糖度および糖組成の推移と収穫適期

タイトル スイカの半促成栽培における果実糖度および糖組成の推移と収穫適期
担当機関 熊本農研セ
研究期間 2002~2005
研究担当者
発行年度 2007
要約 スイカの半促成栽培において、果実糖度および糖組成の推移と果実品質の低下の関係から、果実内容成分は受粉後日数との関係が高く、収穫適期は短い。よって、受粉後日数により成熟日数を算定すると精度が高い。
キーワード スイカ、収穫適期、糖組成
背景・ねらい 品質の安定したおいしいスイカを出荷するため、糖度センサーを用いた出荷検査が行われているが、果実の未熟による糖度不足や過熟による食味低下等で品質のばらつきが問題となっている。一方、生産現場では、収穫判定として果実径が7cmに達した日を基準とする着果棒による成熟日数の確認法が実施されている。
そこで、スイカの成熟に伴う果実糖度および糖組成の推移と収穫適期との関係を明らかにし、受粉日を基準とする成熟日数の確認法の有効性を確認する。
成果の内容・特徴
  1. 果実の内容成分では、糖度(Brix)は成熟に伴い受粉後42日以降は上昇を止めほぼ一定で推移する(図1)。
  2. 糖組成では、受粉後42日以降からSucroseの割合が急増し、受粉後49日以降はSucroseがGlucoseの割合を超える(図1、図2)。
  3. 受粉後49日を過ぎると、果肉にくずれが発生しはじめシャリ感が劣り、空洞も発生するため、果実品質が低下していく(表1)。
  4. 以上の結果から、果実内容成分は受粉後日数との関係が高く、収穫適期は短い。
  5. 果実径7cmに肥大するのに要する日数は、果実の個体差が大きく6日の幅がある(図3)。
  6. そのため、収穫期判定のための成熟日数の算定は、受粉後日数を基準とした方が精度が高いと思われる。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果は、「祭ばやし777」(平成16年12月27日播種、平成17年2月9日定植)の栽培に基づくものである。
  2. 「祭ばやし777」の種苗会社による成熟日数は、半促成栽培では受粉後48日間である。

図表1 223471-1.jpg
カテゴリ 栽培技術 出荷調整 受粉 すいか 播種 良食味

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