| タイトル |
アメダスデータを樹冠内温度等で補正したクワシロカイガラムシ防除適期予測 |
| 担当機関 |
熊本農研セ |
| 研究期間 |
2005~2007 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2007 |
| 要約 |
クワシロカイガラムシ防除適期予測は、日値を用いるよりも樹冠内温度時間値を用いた方が精度が高い。樹冠内温度時間値は近接アメダス時間値データを補正することで推定でき、実用的な精度で防除適期の予測ができる。
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| キーワード |
クワシロカイガラムシ、防除適期予測、樹冠内温度、アメダス
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| 背景・ねらい |
難防除害虫であるクワシロカイガラムシは適期防除を行うことで高い防除効果が得られるが、茶株内に寄生するため防除適期を把握することが難しい。そこで、熊本県内主要茶産地において、樹冠内温度を計測した気象データ及び「熊本県農業技術情報システム」の気象データの有効積算温度によるふ化最盛日(防除適期)の予測法を確立する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 樹冠内温度時間値を用いると、全ての世代で3日以内の誤差でクワシロカイガラムシ防除適期が予測できる(表1)。
- 樹冠内温度時間値は近接アメダス時間値データを標高補正後、樹冠内温度との差に基づく補正を行うことで推定でき、その値を用いると実用的な精度でクワシロカイガラムシ防除適期が予測できる(表2)。
- アメダス時間値データから樹冠内温度時間値を推定するための温度補正に用いた補正係数(α)は、アメダスにおける日平均気温(平年値)の半旬値が約10℃に達しない1月1日~3月10日までは0とし、3月11日からクワシロカイガラムシ第一世代のふ化期がほぼ終わる5月20日までを0.4、その後は0.9とする(表3、式1)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 熊本県内のクワシロカイガラムシ発生地域で活用できる。
- ふ化最盛日の予測には、(武田:2002)及び(久保田:2000)から提案されている方法を参考とした(表1下注3、表3)。
- この成果は茶園中央部のデータに基づくもので、茶園の外周部ではふ化最盛日が中央部より数日早くなる場合がある。
- 幼虫ふ化期に降雨が続く場合はふ化が抑制されるので、ふ化期が梅雨時期にあたる第二世代はふ化最盛日が遅くなる場合がある。
- 第二、第三世代の予測に前世代のふ化最盛日の翌日を起算日としていることから、予測式の精度を維持するためには、前世代のふ化最盛日の確認が必要である。
- 温度の標高差による補正は気象協会の方法に準じた。
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| 図表1 |
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| カテゴリ |
病害虫
害虫
茶
防除
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