草型に特徴のある茎葉利用サツマイモ新品種「九育葉2号」、「九育葉3号」

タイトル 草型に特徴のある茎葉利用サツマイモ新品種「九育葉2号」、「九育葉3号」
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 2003~2008
研究担当者
発行年度 2008
要約 茎葉利用サツマイモ「九育葉2号」および「九育葉3号」は、茎葉の食味や葉に含まれる機能性成分の含量は品種「すいおう」と同等であり、食用として優れている。叢生または匍匐の草型の特徴を活かして家庭菜園等に利用できる。
キーワード サツマイモ、茎葉利用、草型、ポリフェノール、ルテイン
背景・ねらい
    サツマイモの茎葉は豊富な栄養成分や機能性成分を持つが、葉の食味が劣るなどの理由で利用は限られ、沖縄など一部の地域で食用とされているに過ぎない。しかし、茎葉の食味が優れ、地上部の収量が高い茎葉利用サツマイモ品種「すいおう」の育成により、生食用および加工原料用としての利用は広がっている。そこで、茎葉利用サツマイモのさらなる利用拡大につながる新たな特性を有する優良品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 「九育葉2号」および「九育葉3号」は、「すいおう」の自殖種子から選抜した系統である。
  2. 「九育葉2号」の草型は叢生型であり(図1、表1)、コンパクトな草姿を活かして家庭菜園の畑やベランダ等狭い場所でも栽培可能な手軽な葉菜として利用できる。
  3. 「九育葉3号」の草型は匍匐型であり(図1、表1)、つるが長く伸びる特性を活かして支柱や垣根による垂直仕立てや、つり鉢によるハンギング仕立てなどで栽培できる。
  4. 「九育葉2号」および「九育葉3号」の葉に含まれるポリフェノール、ルテインおよびβ-カロテンの含量は「すいおう」と同程度である(表2)。
  5. 「九育葉2号」および「九育葉3号」の葉および葉柄の食味は「すいおう」と同等である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 両系統とも、家庭菜園用野菜種苗として今春から販売される予定である。
  2. 両系統とも地上部収量は「すいおう」の7割程度である。
  3. 両系統とも地下部の収量が劣るため、種いもによる保存は困難であり、鉢保存を行う必要がある。
  4. 下位葉は老化のため硬くなり、食味や機能性成分含量が低下する場合があるので、できるだけ上位葉を中心に利用する。
図表1 223563-1.jpg
図表2 223563-2.jpg
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カテゴリ 加工 機能性成分 新品種 品種 良食味

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