さとうきび複合経営は1ha未満であっても労働力が充実している

タイトル さとうきび複合経営は1ha未満であっても労働力が充実している
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 2006~2008
研究担当者
発行年度 2008
要約 さとうきび経営では、収穫面積が1haに達しない複合経営の比率が高い。収穫面積が1ha未満の経営のうち、複合経営は単一経営に比べて労働力が充実している。
キーワード サトウキビ、複合経営、労働力
背景・ねらい
    さとうきび生産では、経営安定対策が平成19年より実施されている。平成21年度までは特例措置があり全経営が対象となるが、平成22年度からは本則要件が適応になる。その要件のひとつは、個別経営における収穫面積が1ha以上である。そこで2005センサス個票を用いて、1ha未満のさとうきび経営の経営類型と労働力の保有状況を分析し、その実態を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. さとうきび生産がある経営を対象に、農産物販売金額の構成にもとづく経営類型を作成すると、鹿児島県ではさとうきび単一経営が全体の46%と最も多い(表1)。しかし、さとうきび単一経営以外の経営(複合経営)も多い。沖縄県における経営類型は、さとうきび単一経営が全体の77%と多い。
  2. 複合経営が占める割合が高い区分は、鹿児島県の50a未満(66%)、同じく50aから1ha(55%)、沖縄県の50a未満(26%)であり、1ha未満で多い(表1)。また両県の1ha未満の複合経営は4,393戸あり、全さとうきび経営18,861戸のうち23%を占める。
  3. 収穫面積が1ha未満の複合経営において男女生産年齢人口がいる割合は、鹿児島県で25%、沖縄県で27%であり、1ha未満のさとうきび単一経営や1ha以上のさとうきび単一経営よりも労働力が充実している(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. さとうきび経営の動向を見る基礎資料になる。
  2. センサスは主に、経営耕地面積30a以上の経営を対象にするため、これに満たない零細なさとうきび経営は調査されていない。センサスで調査された経営割合は、鹿児島県で72%、沖縄県で61%である。
図表1 223567-1.jpg
図表2 223567-2.jpg
カテゴリ 経営管理 さとうきび

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