タイトル |
パンゴラグラス品種「トランスバーラ」を用いた黒毛和種子牛育成 |
担当機関 |
沖縄県畜産研究センター |
研究期間 |
2003~2007 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2008 |
要約 |
黒毛和種子牛育成試験において、粗飼料として暖地型イネ科牧草パンゴラグラス品種「トランスバーラ」の乾草を給与した場合、乾物摂取量、増体および発育はチモシーの輸入乾草を給与した場合と同等である。
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キーワード |
暖地型牧草、トランスバーラ、黒毛和種、子牛育成
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背景・ねらい |
肉用牛等の低コスト生産を推進するためには、栄養価と生産性に優れた牧草の普及を促進し、粗飼料自給率を高める必要がある。暖地型牧草の「トランスバーラ」(Tr)は、成長解析、放牧試験、黒毛和種繁殖牛を用いた消化試験など多角的に研究を進め、栄養価と生産性に優れることが明らかとなっている。そこで、Trを用いて黒毛和種子牛の育成試験を行い、乾物摂取量、増体および発育についてチモシーと比較検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 表1に成分分析値を示したTrとチモシーを用いて雌子牛育成試験を行ったところ、乾物摂取量について、Tr区とチモシー区間に有意差は認められない(表2)。
- 体重、一日当たりの増体量についてTr区とチモシー区間に有意差は認められない(表3)。
- 体重においてTr区とチモシー区とも黒毛和種正常発育曲線の平均値を上回る値で推移する(図1)。体高においてTr区とチモシー区とも平均値に近い値で推移する(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- Tr乾草(乾物率84.1%)は生産性、栄養価に優れることから、南西諸島において子牛育成用の粗飼料として利用できる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
低コスト
肉牛
繁殖性改善
品種
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