| タイトル |
無加温栽培による早生ナシ「筑水」の7月上旬出荷作型 |
| 担当機関 |
鹿児島農開総合セ果樹部 |
| 研究期間 |
2003~2007 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2008 |
| 要約 |
早生ナシ「筑水」は、2月上~中旬にビニル被覆して無加温栽培すると、7月上旬に出荷できる。収量は10a当たり2.6t程度で、果実品質ともに露地栽培と同等である。
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| キーワード |
ニホンナシ、無加温栽培、筑水、早期出荷
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| 背景・ねらい |
鹿児島県のナシ栽培では、台風襲来により甚大な被害を受けるため、その危険性が少ない時期に収穫できる品種や作型への要望が高い。これまで、「幸水」よりも早く収穫できる「筑水」等が導入されてきた。今後、経営安定や労力分散による規模拡大を推進するためには、7月上旬出荷作型を確立し、7月下旬から始まる露地栽培の収穫につなげる出荷体系を構築する必要がある。
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| 成果の内容・特徴 |
- 2月上~中旬にビニル被覆して無加温栽培すると、3月中~下旬に開花し、7月上旬に収穫できる(図1、表1)。
- 果実品質、収量とも露地栽培と遜色がなく、着果数を1m2当たり11果にすると、10a当たり2.6t程度の収量を確保できる(表2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- ビニル被覆は7.2℃以下の積算時間が1,000時間あることを目安とする。
- ビニルの除去は短果枝の2次伸長を抑えるため4月下旬に行う。
- 変形果は、開花期のハウス温度が高い場合に多くなる(表3、図2)。
- 寒害や霜害の危険性があるところは、ダイレクトヒーターや加温機等を設置する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| 図表5 |
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| カテゴリ |
規模拡大
経営管理
出荷調整
品種
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