タイトル |
早生シオン「ブルーレイク」の周年出荷体系 |
担当機関 |
佐賀農業セ |
研究期間 |
2003~2007 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2008 |
要約 |
早生シオン「ブルーレイク」について、平坦地及び中山間地栽培での自然開花と、2℃~-1℃で3ヶ月間株冷蔵後、9月~11月に定植し電照加温栽培する新作型を組み合わせた周年出荷体系を確立した。
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キーワード |
早生シオン、自然開花、株冷蔵、電照栽培、周年出荷
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背景・ねらい |
家庭用切り花の需要が増加し、消費者は多様な花き類を求めるようになっている。そこで、多様な品目需要に応えるため新規導入可能品目として早生シオン「ブルーレイク」を選定した。早生シオンは、耐暑性があり、生育旺盛で増殖率が高く、長日開花性がある。 そこで、早生シオン「ブルーレイク」の周年出荷体系を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 早生シオン「ブルーレイク」の自然開花は平坦地では4月~7月、9月~12月となり、1月~3月及び8月は開花しない。一方、夏季冷涼な中山間地(400m)では、6月~10月に開花する。平坦地と中山間地の自然開花を組み合わせると4月~12月まで開花し、出荷できる。(表1)
- 掘り上げた大株(70g~100g)を2℃~-1℃で3ヶ月冷蔵し、9月以降11月まで順次定植し、電照加温下で栽培すると、1月~3月に開花する(表2)。
- 平坦地作型と中山間地作型の組み合わせによる自然開花と、株冷蔵苗を電照加温栽培する1月~3月出しを組み合わせると、周年出荷ができる(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 季咲きでの開花は、雨よけ栽培下の結果である。
- 株冷蔵に用いる株は70~100gの大株を株元から茎高10cm程度に調整する。
- 株冷蔵する場合、パッキングに用いるピートモスの水分が多いと、定植後に株枯れが発生するため、固く絞って水がでないくらいの水分で行う。
- 早生シオン「ブルーレイク」は生育が進むと株が繁茂し、株の間引きが必要となる。この間引きした株は株冷蔵用苗として活用できる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
栽培技術
出荷調整
耐暑性
中山間地域
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