| タイトル |
イネ種子の主要なリポシキゲナーゼが欠けた品種の探索とその遺伝解析 |
| 担当機関 |
農業研究センター |
| 研究期間 |
1994~1994 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1994 |
| 要約 |
玄米脂質の酸化・古米化への関与が指摘されているイネ種子のリポキシゲナーゼ(LOX)3が欠失した品種Daw Damを見いだした。次にLOX3は単一遺伝子に支配され、欠失性は劣性であることを明らかにした。
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| 背景・ねらい |
米を長期間貯蔵した場合に生じる古米臭の発生を防止することは、良質米の安定供給のために解決しなければならない重要な課題の一つである。古米臭発生の主因は、酸化酵素(リポキシゲナーゼ;LOX)等により生じる揮発性物質によるものと考えられている。そこでLOXが欠失した品種を育成し良質米の品質を保持させ、貯蔵性を向上させるために、主要なアイソザイムであるLOX3が欠失した品種のスクリーニングを行うとともに、LOX3欠失性の遺伝的な解析を行った。
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| 成果の内容・特徴 |
- LOX3が欠失したイネ品種のスクリーニングを行ったところ、タイのジャワ型在来品種Daw DamがLOX3含量が極めて減少した品種として見いだされた。そのLOX3含量はコシヒカリの少なくとも10分の1以下であった。Daw Damのヌカ・胚芽画分のLOX酵素活性は測定限界以下であり、DEAEクロマトグラフィーにおいてコシヒカリで存在するLOX3活性の溶出位置に、Daw DamではLOX活性は認められなかった(図1)。
- LOX3の欠失性の遺伝解析をDaw Dam/ササニシキ、Daw Dam/細粒穀(Xiligu)等の間の交配で得られた種子について行った。F1種子ではLOX3は存在し、F2種子ではLOX3の有:無の分離比が3:1となり、LOX3遺伝子は単一遺伝子に支配され、欠失型(性)は劣性であることが明らかとなった(表1)。なお、LOX3の有無とモチ・ウルチ性とは独立であった。
- 以上より、Daw Dam種子では遺伝的にLOX3が欠失しており、この特性は育種的に利用可能と考えられる。
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| 成果の活用面・留意点 |
LOX3欠失品種として見いだされたDaw Damでは試験管内での脂質の過酸化反応は供試した比較品種と比較し極めて少なかった。従って、脂質の自動酸化の可能性も存在するが、玄米においても脂質の酸化、最終的には古米臭の発生が少ないことが期待される。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
育種
品種
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