タイトル |
分子レベルにおけるダイズモザイクウイルス5系統の類縁関係 |
担当機関 |
東北農業試験場 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
本邦のダイズモザイクウイルス(SMV)5系統(A、B、C、D、E)の外被タンパク質遺伝子の塩基配列から、AとD、BとEはそれぞれ比較的近い類縁関係にあることが推察される。
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背景・ねらい |
SMVによるダイズモザイク病はダイズの重要ウイルス病害で、植物病理学的な研究蓄積も多く、また、抵抗性品種育成の面においても一定の成果が得られている。本邦のSMVには現在のところA、B、C、D、Eの5つの系統が存在することが知られており、局部病斑形成する抵抗性品種でAを継代接種するとDが派生し、同様にしてBからEが派生すると報告されている。そこで、これら5系統の遺伝子解析を行い、SMVの系統間の関係を分子レベルで明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- SMV5系統(ジーンバンク保存株:104063~104067)について、外被タンパク質(CP)遺伝子の塩基配列を決定し、5系統の類縁関係を明らかにした。
- SMV-A~E5系統のCP遺伝子はいずれも795塩基からなり、265残基のアミノ酸をコードするものと推察される。
- 5系統すべての間で塩基レベルで91.7%以上、アミノ酸レベルで97.0%以上の相同性がある(表1)。
- これら遺伝情報から系統間の類縁関係を考察すると、AとD、BとEはそれぞれ比較的近い関係にある(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 今回得られた知見は、AからD、BからEが派生する可能性を裏付けるもので、SMVの系統分化を考える上で参考となる。
- 各系統に対する抵抗性品種育成にあたっては、SMVの変異の方向性に注意する必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
大豆
抵抗性品種
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