傾斜地果樹園用の動力分離型刈払機

タイトル 傾斜地果樹園用の動力分離型刈払機
担当機関 四国農業試験場
研究期間 1995~1997
研究担当者 宮崎昌宏
高辻豊二
山本 博
中田 昭
上山久之
発行年度 1996
要約 傾斜地果樹園における草生管理の軽作業化を目的に開発した動力分離型刈払機は、動力部を園内作業道に置きフレキシブルシャフトで刃先に動力を伝達する刈払機である。本機は、動力部と作業部を隔離しているので、携帯質量、耳元騒音、手腕系振動等が軽減される。
キーワード 傾斜地果樹園、動力分離型刈払機、園内作業道
背景・ねらい 傾斜地果樹園における草刈り作業は、刈払機が主に用いられているが、作業空間が狭く、重労働のため、防除、運搬に次いで軽作業化が望まれている作業である。そこで、傾斜地園における草生管理の軽作業化を目的として、軽量化及び振動・騒音の低減を図るため、園内作業道を活用した小型刈払機の開発を行う。
成果の内容・特徴
  1. 開発した動力分離型刈払機は、動力部(小型エンジン部)に車輪を取り付けて地上走行させ、フレキシブルシャフトにより操作パイプ先端の回転刃に動力を伝達する刈払機である(図1)。フレキシブルシャフトと動力部との接続位置を動力部の車軸線上に設けているため、バランスを崩すことなく動力部を移動させることができる。また、動力部には引く方向と反対方向に動力部が移動しない抵抗板を取り付けているため、傾斜による動力部の暴走を防止することができる(図2)。
  2. 本機種は動力部と回転刃が隔離されているので、携帯質量が軽く、耳元騒音及び手腕系振動も低い(表1、図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 本機種は動力部の追従性を確保するため、園内作業道が整備された園地での使用に適している。
  2. 本機種の刈り払い能力は一般の刈払機と同様であるが、1回の往復刈幅は一般の刈払機の80~90%程度である。
図表1 224184-1.gif
図表2 224184-2.gif
図表3 224184-3.gif
図表4 224184-4.gif
図表5 224184-5.jpg
カテゴリ 病害虫 傾斜地 防除

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