| タイトル |
前作の種類がアーバスキュラー菌根菌と後作の生育・収量に及ぼす影響 |
| 担当機関 |
農業研究センター |
| 研究期間 |
1998~2010 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
カンショ、ダイズ等のアーバスキュラー菌根菌宿主作物の跡地に比べ非宿主であるアブラナ科作物や休閑の跡地では、同菌の胞子密度が低く、後作物の生育は劣る。しかし、アブラナ科作物や休閑が後作物の生育に及ぼす影響は、それらの跡地に宿主作物を作付けることで2作目以降みられなくなる。
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| 背景・ねらい |
アーバスキュラー菌根菌(VA菌根菌)は作物の根に共生し、作物の養水分吸収を促進すると考えられている。最近,このアーバスキュラー菌根菌が作付体系における作物の前後作適性に深く関わっていることが明らかにされつつある。そこで,前作の違いがアーバスキュラー菌根菌の胞子密度,作物への感染に与える影響を調査するとともに後作の生育・収量との関連性を明らかにする。
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| 成果の内容・特徴 |
- アーバスキュラー菌根菌の非宿主であるアブラナ科作物や休閑の跡地では,宿主であるカンショ,ダイズ及びデントコーンの跡地に比べて胞子密度や後作の感染率が低くなり,特にアブラナ科作物の強度の連作跡地では,これらの傾向が顕著である(表1)。
- 異なる作付体系跡地に作付した,スィートコーン,ダイズ及びデントコーンの初期生育は,アーバスキュラー菌根菌の胞子密度が高い跡地ほど促進される(図1)。
- アーバスキュラー菌根菌の胞子密度,感染率が特に低かったアブラナ科作物の連作跡地のスィートコーン,ダイズは減収した(表2)。
- アーバスキュラー菌根菌の胞子密度が低かった非宿主作物と休閑の跡地においても,夏作に宿主作物を1作導入することにより胞子密度は宿主作物の跡地と同等になり,2作目以降の作物の初期生育には作付前歴の影響が見られなくなる(表1,表3)。
- これらのことから,前作の違いが後作の生育・収量に及ぼす影響は,アーバスキュラー菌根菌の宿主作物の跡地に比べ非宿主作物の跡地では胞子密度が低下し,後作の養水分吸収に差が生じることが一要因であると推定される。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 合理的な作付体系策定のための資料となる。
- 関東地域の火山灰土壌(黒ボク土)における結果であるので,他地域や火山灰土壌以外では,別途検討を要する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
あぶらな
かんしょ
大豆
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