食料品店舗の評価における青果物部門の重要性

タイトル 食料品店舗の評価における青果物部門の重要性
担当機関 農業研究センター
研究期間 1999~2001
研究担当者
発行年度 1999
要約 消費者は食料品店舗を評価する場合に、店舗を構成している各商品部門の中で青果物部門を最も重要視している。
背景・ねらい 消費者は店舗を評価する場合に、青果物や精肉などの各商品部門と店内状況や店構えなどの非商品部門を含め総合的に評価していると考えられている。食料品店の評価では青果物部門が重要であると言われているが、どの程度重要であるかを定量的に把握したケースはほとんど見られない。そこで、定量的に把握するための手法として重回帰分析を設定し、食料品店舗の評価に対する青果物部門の重要性を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 様々な業態の食料品店舗が居住地内に立地している1地域の消費者474人の主要13食料品店舗に対する評価データを用いて重回帰分析を行った。(表1)
  2. 食料品店舗の総合評価を目的変数とし部門別評価を説明変数とした重回帰式は、決定係数が0.652、F検定の結果が1%水準で有意であった。さらに、部門別評価を目的変数とし部門の構成要素を説明変数とした重回帰式は、決定係数が0.496~0.651、F検定の結果が1%水準で有意であった。したがって、総合評価は部門から、部門別評価は部門の構成要素からほぼ説明できることが示唆された。(図1)
  3. 消費者が店舗を評価する場合、「信用」「店構え」「店内状況」といった商品部門以外の要因の影響が大きいことが明らかになった。また、商品部門では、総合評価に対する生鮮3品の影響が大きく、影響の大きさは、「野菜・果物」「鮮魚」「精肉」の順となった。生鮮3品それぞれの構成要素については、「鮮度」の影響が最も大きく、次いで「種類」「価格」の順となった。また、店内状況については、「内装」「清潔」「広さ」「品物のとりやすさ」「空調設備の充実」の影響力が強く見られた。
成果の活用面・留意点 当手法は、店舗の総合評価に対する各部門の影響度を確認するために適しており、食料品
店舗のみならず、直売所等にも応用可能である。
図表1 224324-1.gif
図表2 224324-2.gif
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