水稲乾田直播栽培における除草剤の茎葉処理によるイボクサの防除

タイトル 水稲乾田直播栽培における除草剤の茎葉処理によるイボクサの防除
担当機関 農業研究センター
研究期間 2000~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 水稲乾田直播栽培で問題となるイボクサに対して、ビスピリバックNa塩液剤(200ml/10a)またはベンチオカーブ・DCPA乳剤を3~7葉期に処理すると、防除効果が高い。
背景・ねらい 水稲乾田直播栽培では乾田期における雑草防除が極めて重要であるが、近年は省力・低コストを目指し、乾田期の雑草防除は茎葉処理剤の1回処理で行われることが多い。そのような状況下でイボクサの発生が問題になってきているため、イボクサに対する効果が高い除草剤を選定し、防除法を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. シハロホップブチル・ベンタゾン液剤はイボクサに対する効果が低い(表1、表2)。
  2. ビスピリバックNa塩液剤及びベンチオカーブ・DCPA乳剤は3~7葉期のイボクサに対する効果が高い。しかし、ビスピリバックNa塩液剤は薬量による効果の変動が大きく、低薬量(100ml/10a)では除草効果は不十分である(表1、表2)。
  3. 水稲に対して、ビスピリバックNa塩液剤では黄化及び生育抑制、ベンチオカーブ・DCPA乳剤では葉先枯れ及び生育抑制が処理後にみられる。しかし、水稲の乾物重は処理35~42日後には無処理区と同等に回復する(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. イボクサが多発する水稲乾田直播栽培水田で活用する。
  2. 7葉以上のイボクサに対する効果を検討していない。
  3. ベンチオカーブ・DCPA乳剤の農薬登録上の使用晩限はノビエ3葉期である。
  4. イボクサに対する効果が比較的高いヘ゛ンスルフロンメチル・ヘ゛ンチオカーフ゛・メフェナセット1キロ粒剤と体系処理することにより、高い除草効果が得られる。
図表1 224340-1.gif
図表2 224340-2.gif
図表3 224340-3.gif
カテゴリ 病害虫 乾田直播 雑草 除草 除草剤 水田 水稲 低コスト 農薬 防除

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