タイトル | 8. ラジカル消去能とフラボノイドの分子構造の関係 |
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担当機関 | 食品総合研究所 |
研究期間 | 1998~1998 |
研究担当者 |
小堀真珠子 津志田藤二郎 八巻幸二 |
発行年度 | 1998 |
要約 | ケルセチンやカテキン、シアニジン等二つ以上の隣り合った水酸基を持つフラボノイドはラジカル消去能に優れている。この隣り合った水酸基に糖が結合した配糖体では、ラジカル消去が著しく低下する。 |
背景・ねらい | ラジカルは反応性に富むため、体内では様々な疾病の原因になるものと推定され、その消去に関わる食品成分が注目されている。一方、植物性の食品に含有されるフラボノイドは抗酸化性に優れラジカルの消去作用を持つが、その化学構造が多様であるために構造とラジカル消去能との関係がまだ明確になっていない。そ こで、本課題ではフラボノールやフラボン、カテキン等のようなフラボノイドの各グループにおけるラジカル消去能について、比較検討した。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 農産物におけるフラボノイドの分布には際だった特徴があり、青果物にはフラボノールやフラボンが多く、樹木性の葉や果実にはカテキン類が、カンキツ果実にはフラバノン、マメ類にはイソフラボンが存在することから、この成果は農産物の種類と抗酸化能を考察する上で意義深い。 但し、ラジカルが関与する疾病の予防作用を正しく予測するためには、消化吸収過程を考慮する必要があるので、動物試験あるいは臨床試験が必要である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | その他のかんきつ |