タイトル | 10.γ−リノレン酸が脂肪組織における代謝制御因子の遺伝子発現に及ぼす影響 |
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担当機関 | 食品総合研究所 |
研究期間 | 1998~1998 |
研究担当者 |
井手 隆 高橋陽子 |
発行年度 | 1998 |
要約 | 食餌として摂取したγ-リノレン酸は、ラットにおいて脂肪組織での脂質・糖質代謝制御因子の遺伝子発現量を変化させ、肝臓ペルオキシゾームのβ酸化酵素活性と遺伝子発現量を増加させる。 |
背景・ねらい | 脂肪組織での脂肪酸や糖の代謝は摂取する油脂の脂肪酸組成に応じて変化することが知られ、このことは肥満および生活習慣病の発症と関連があると考えられている。そこで、食餌脂肪酸として体脂肪蓄積抑制効果が報告されているγ-リノレン酸に焦点を当て、脂肪組織の脂質・糖質代謝制御因子の遺伝子発現量に与える影響を調べた。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 食品成分のうち油脂に含まれる脂肪酸組成の違いにより、脂肪組織の機能が細胞、酵素あるいは遺伝子発現のレベルで影響されることを見いだした。このことから脂肪組織におけるエネルギー代謝の変化が、体脂肪蓄積量や血清脂質・糖質濃度の制御に重要な役割を果たすことが示された。本課題の成果は肥満や関連する疾患の予防・治療が、摂取する食品の選択により可能となることを示唆している。 |
図表1 | |
図表2 | |
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