タイトル |
サイレージ用とうもろこし一代雑種親自殖系統「Mi29」の育成 |
担当機関 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究期間 |
1994~1994 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
サイレージ用とうもろこしの親自殖系統「Mi29」(エムアイニジュウキュウ)を育成した。本系統は中生の早のデント種で、ごま葉枯病と紋枯病に対する抵抗性、耐倒伏性および組合せ能力に優れており、採種性がきわめて高い。一代雑種品種の親系統として利用できる。
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背景・ねらい |
わが国の環境条件下で優れた特性を発揮する国産F1品種を育成するためには、優秀な親自殖系統の育成が不可欠である。とくに、暖地では台風被害や高温多湿下での病害が多発するため、これらに対する抵抗性が高く、組合せ能力に優れた中生の親自殖系統を育成した。
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成果の内容・特徴 |
- 「P33582×(Pa91×R2040)」を母材とし、耐倒伏性および各種病害抵抗性等についての選抜と自殖により育成したデント種自殖系統である。
- 早晩性は、九州では「中生の早」に属する(表1)。
- ごま葉枯病抵抗性は「強」、紋枯病抵抗性は「やや強~強」で、耐倒伏性は「強~極強」である(表2、表3)。
- 採種性は、雌雄畦比3:1換算で46.5kg/a程度の採種量が見込まれ、きわめて高い。花粉飛散程度は「やや良」である(表1)。
- 稈長と着雌穂高は平均的で、稈径は中~やや大である。草型はアプライト型である。雌穂は円筒型、粒列数は平均18.3列、粒は橙色でくさび型である(表1)。
- 組合せ能力は高い。本系統を種子親とする単交配一代雑種系統「九交B62号」は、同熟期の普及品種「P3352」と比較して、乾総収量、TDN収量、耐倒伏性およびごま葉枯病抵抗性がほぼ同程度かやや優れている(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 一代雑種品種の親自殖系統として利用できる。
- 採種栽培は600本/a程度の適正密度で行う必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
ごま
抵抗性
とうもろこし
病害抵抗性
品種
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