タイトル |
葉片接種法によるトウモロコシ南方さび病抵抗性検定法 |
担当機関 |
山口県農業試験場 |
研究期間 |
1994~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
吸収パット入りシャーレにカイネチン・ショ糖液を分注し、それに5~6葉期のとうもろこし葉片を置床して南方さび病菌を接種し品種抵抗性を検定する方法を考案した。
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背景・ねらい |
トウモロコシ南方さび病は晩植・二期作目栽培で多発する重要病害である。昨年度本病抵抗性をイチゴパックで栽培した5~6葉期の幼苗に病原菌を接種して検定する方法を発表した。しかし接種後の植物の維持管理や調査が繁雑であったためより簡易な抵抗性検定法を考案する必要がある。
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成果の内容・特徴 |
- 葉片接種法による南方さび病抵抗性の検定手順は図1のとおりである。
- 培養液はカイネチン20μg/ml、ショ糖0.5%(W/V)とした。夏胞子を懸濁するツイーン20の濃度は100ppm程度が適量であった(表1)。葉片は接種後20日以上緑色を保つことができた。なお吸収パット入りシャーレはアドバンテック東洋製のPD-47B(直径47mm)を用いた。
- 抵抗性の異なる5品種を用いて検定した結果、従来の幼苗接種による方法(草地飼料作研究成果最新情報第9号:61~62頁)と抵抗性の品種間差が一致した(表2)。また圃場検定結果とも抵抗性の強弱の順序が一致した。なお本法では接種に必要な胞子量が前記の手法に比べ少量で済むのも利点である。
- 本法では同時に多数の菌株を用いた抵抗性検定が可能である。抵抗性品種P3470及び感受性品種P3358を用いた検定例では接種菌株によって抵抗性が大きく異なることはなかった(表3)。
- このように本法ではトウモロコシ南方さび病に対する抵抗性が簡易に検定できる。なお本法では恒温接種箱やインキュベーター等の装置は不要である。
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成果の活用面・留意点 |
- 本法は多数の菌株の継代保存や接種源の増殖にも適用できる。
- 検定には夏季に栽培したとうもろこし葉を用いた方が良好な結果が得られる。
- SH2914、SH2918等の品種では培養液にショ糖を加えない方が良好な場合がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
いちご
抵抗性
抵抗性検定
抵抗性品種
とうもろこし
品種
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