病原菌の混合接種によるイタリアンライグラスの複合抵抗性検定法

タイトル 病原菌の混合接種によるイタリアンライグラスの複合抵抗性検定法
担当機関 山口県農業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 イタリアンライグラス冠さび病、斑点病、網斑病に対する品種の抵抗性について、それぞれの病原菌を混合接種し幼苗で検定する複合抵抗性検定法を確立した。本法は育種母材の病害複合抵抗性検定に活用できる。
背景・ねらい イタリアンライグラス冠さび病、斑点病、網斑病は品質に大きく影響する病害である。3種類の病原菌を組み合せて、幼苗と成植物での品種抵抗性の比較等について検討し、より効率的な複合抵抗性検定法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. イタリアンライグラス冠さび病、斑点病、網斑病の3種類の病原菌を混合接種する場合のそれぞれの病原菌の接種条件は表1のとおりである。検定は接種2週間後に冠さび病は評点による発病程度を、斑点病は病斑数を、網斑病は病斑面積率を調査した。
  2. ガラス温室で育成したこれら3種類の病害に対して抵抗性の異なる10品種の幼植物(播種後1.5カ月)を用いて検定した結果、冠さびでは病原菌を単独に接種した場合と、混合接種した発病程度が一致した。斑点病、網斑病では単独接種で抵抗性と判断された品種は混合接種でも抵抗性と判断された(図1)。
  3. 混合接種し検定を行った検体を圃場に定植し、成植物での各種病害に対する抵抗性を人工接種による条件下で評点により検討したところ、幼苗での抵抗性検定の結果と圃場での結果はほぼ一致した(図2)。
  4. 混合接種による検定法は同時に3種の病害に対する複合抵抗性を検定することができ、病害抵抗性育種母材の選抜に利用できる。
成果の活用面・留意点
  1. イタリアンライグラスの病害抵抗性検定法として活用できる。
  2. 菌液の噴霧が均一になるように注意する。接種後は葉を傷つけないように注意する。
図表1 224707-1.gif
図表2 224707-2.gif
図表3 224707-3.gif
カテゴリ 育種 イタリアンライグラス 栽培技術 抵抗性 抵抗性検定 播種 病害抵抗性 品種

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